週刊コーチングとは<5> スタートアップ

前回は、コーチングの歴史についてお話しました。

では、問題を解決し、目指すゴールにむけて成功するために、どのようにコーチングをスタートすればいいのでしょうか。

スタートアップその1は、コーチング理論を学ぶところからスタートする、です。

コーチング理論は、「マインドの使い方」についての理論です。
「エフィカシー」「ホメオスタシス」「創造的無意識」「ブリーフシステム」「コンフォートゾーン」といったコーチング用語が登場する脳機能科学(コグニティブサイエンス)を基とした理論を中心に学んでいきます。

こうした理論の知識については、苫米地英人博士の書籍や動画で触れることができます。

アマゾンで検索すればわかりますが、苫米地博士の著書は200冊以上。
興味のあるタイトルの著書から読み始めればいいでしょう。
あるいは、苫米地アカデミーといったリアル講座や、DVD講座で学ぶことができます。

13歳から27歳の学生さんのためには、PX2という講座があります。私は、2008年当時にコーチングに出会いましたが、当時教育関係の仕事に従事していてこの講座を最初にうけました。12ステップを2日間でみっちり学ぶこの講座は学生のみならず、教師、教育関係者、医療従事者、社会福祉団体従事者、そして保護者の方も受講できます。私もファシリテーターとして普及の一翼を担っています。

同じようなプログラムの大人版ともいえるプログラムがTPIEです。学生版であるpx2にはないビジネスという視点が加わっているため、ステップ数が21あります。大人の方にはこのプログラムでマインドの仕組みがわかるだけでなく、もうその瞬間から人生がかわっていくことを体験することができます。

「週刊コーチングとは」でもそれぞれ、おいおい紹介していきます。

スタートアップその2は、実際にコーチングセッションを受けて人生を変えてはじめてしまうのです。

コーチングセッションは2通り。1人のコーチに対し複数人で受けるグループセッション、あるいは、コーチと1対1のプライベートセッション。

セッションでは、特殊な空間で、実施に、コーチが介入的にかかわります。
そして、実際にブリーフシステムの書き換えを行いながら、実際に人生が変化することを体験してもらいます。
一度体験すれば、その体験からさまざまな方法を自分で生み出すことも可能です。

個人セッションでは、ブリーフシステムの書き換えを、基本6ヶ月間かけてじっくり行います。
この間、いろいろなことが起こりますが、安心してください。
少なくとも6ヶ月間コーチがついていますので、どんなことが起きても大丈夫です。
そのために、コーチがついています。

いずれにしても、努力も資質も必要ありません。

マインドの使い方を身につけるのは、誰にでも可能で、一度身につけば一生物のスキルです。
そして、いつのまにか、いろいろなことが実現していきます。

これからの人生、残りの人生を自分のため、社会のために本当に生かす。

ぜひ、体験してください。

お待ちしています。

週刊コーチングとは<4> コーチングの歴史

前回は、巷にあふれる成功法則・成功メソッドと、ルー・タイスから苫米地英人博士に至るコーチングメソッドと、何が違うのか、説明しました。

では、今回は、コーチングの歴史について、お話しましょう。

まずは、語源からスタート。
コーチングの元となるコーチ(coach)は、もともと馬車を意味する英語です。
つまり、乗客を目的地まで導いてくれる乗り物、それがコーチでした。
それが、大学で後輩の相談や指導を担う役割をもつ先輩役の存在、今でいうチューターのような存在を、コーチと呼びはじめます。

学業のみならず、スポーツなどの分野でコーチという存在がメジャーとなっていきます。
コーチは、教授や監督のように、教える側、大学側、体制側の存在ではなく、徹頭徹尾、教わる側、生徒側、選手側、個人側に立ち、100%彼らの味方である存在でした。
ですから、時と場合によっては、教授・監督・大学・組織の利害とぶつかるのが、コーチでした。

私が最初に経験したコーチも、スポーツにおいてでした。
今でも忘れませんが、私が小学4年生だった1980年9月2日、サッカー少年団に入団して、最初に覚えた言葉が「コーチ」。

それまで、監督とか先生という言葉は知っていましたが、コーチという言葉は使ったことがありませんでした。
試合のことをゲーム、それ以外にも、タッチラインやらコーナーキックやらオフサイドといった横文字の言葉が並び、
サッカーは、当時、まだマイナースポーツで、野球と違って異国の香りがするスポーツでした。

指導者に対して「先生」ではなく「コーチ」と呼ぶのは、お父さんを「パパ」と呼ぶくらい、初めは抵抗がありました。
サッカーというスポーツは、ひとたび試合が始まれば、選手のもの。
ですから、野球の監督と違って、サッカーのコーチのスタンスは影響力はあるものの強制力はない、エレガントな雰囲気があり、独特な感じがしました。

当時、三菱ダイヤモンドサッカーという番組が唯一のサッカーファンの扉ともいうべきテレビ番組で、欧州のサッカーを紹介していました。
私の最初のサッカーコーチであった杉本コーチも、大手企業にお勤めしながらサッカーコーチをしてくだり、世界の香りただよう紳士でした。
今でも感謝しています。

話は、戻りますが、「コーチング」という言葉を、スポーツのみならず、すべての人の能力を生かす分野に押し上げたのがルー・タイスです。ルー・タイスは、1935年、米国ワシント州シアトル生まれ。

元はアメリカ・シアトルにあるケネディ高校の教師で、フットボールコーチでした。
その彼が、高校教師・フットボールコーチをしながら、生徒の能力をどうのばしていったらいいのか、当時最新の心理学をとりいれ、応用して結果を出していったノウハウを、学生のみならず世界中の人々に広げようと思い立ってプログラムを作り上げたのが、「コーチング」メソッドです。

教育や指導の現場は、指導者の経験とカンで行われていました。
指導の現場で理論化されていなかったものを理論化し実践したので、圧倒的な結果が出続けます。

西海岸を中心に、フォーチュン500社のなんと62%が取り入れ、企業のみならずNASAや国防総省、教育機関もとりいれていきます。
また、ルー・タイスのメソッドの正しさを証明する調査結果としては、ハーバードビジネススクールでの207社の企業に対する10年間の追跡調査の結果、抑圧的・強制的な企業カルチャーと、自発的やりたいことだけやる企業カルチャーでは、純利益が750倍違うというデータが出ています。

1970年代のアメリカといえば、ベトナム戦争の泥沼にはまった時期であり、一方自動車産業をはじめとした製造業分野では、日本製品に押されはじめた時期です。
それが、1980年代、西海岸を中心に新たなイノベーションを起き、自由な企業カルチャーを生み出しながら、現代につながります。
シアトル、西海岸といえば、スターバックス、アマゾン、グーグル、マイクロソフトといった、それまで存在していなかった企業名が浮かぶでしょう。

1990年代に、「コーチング」「コーチ」「潜在意識活用」といった言葉は一気にメジャーになっていき、様々なカリスマコーチがメディアに登場します。
彼らの多くは、その「コーチング」のルーツについて語りませんが、元を辿ればルー・タイスに行き着きます。
ルー自身は、彼のプログラムを、当時の最新の科学をとりこみながら、進化させていきます。
そして、「私は成功してしまったがゆえに、スコトマができてしまい、自分のプログラムを修正できなくなっている。
新たな視点で見直してほしい」と要請をうけ、ルー・タイスのコーチングメソッドに2008年から参加し、TPIE,PX2,タイスコーチングプログラムといったプログラム制作を監修されたのが苫米地英人博士です。

2012年4月にルー・タイスが亡くなってからは、苫米地英人博士が事実上の後継者として、その活動を継承し、今日にいたっています。その、最新コーチング理論が盛り込まれているのが、苫米地式コーチングなのです。

ぜひ、体験してください。

おまちしております。

週刊コーチングとは<3> 成功法則

こんにちは!

前回のブログでは、不満はエネルギーを生む大切な情動だ、ということをお話しました。

不満のエネルギーの向ける先がとても重要です。

そして、そのエネルギーの向ける先は、物理空間のモノに対してならば、かわりのモノへと取り替えるエネルギーとして使えばいいし、

情報空間に対する不満であれば、満足する情報空間へと書き換えるエネルギーとして使えばいい、というところまでお話しました。

ところで、

成功法則、成功メソッドという言葉が、本屋にあふれています。

特に、時代の変わり目には、こうした「成功ブーム」が巻き起こります。

ただし、「成功」という言葉については一度ならず、常に自分の頭で定義しつづける必要があります。

というのも、「成功」という言葉は、非常に使いかってのよい、カッコいい言葉なのですが、言葉の中身を認識しないで語る人があまりに多いからです。

これは、大前提となりますが、もし、成功を「不満を解消した満足な情報状態」と定義するならば、

成功は、成功を設定した本人の頭の中で、不満な状態を満足な状態に書き換えた時に生まれます。

ということは、成功者とは、自分で不満を意識化し、それを元に自分で満足な状態を描き出し、そしてその満足な状態を作り出した人ということができます。

当然ながら、情報空間への認識は、人、もっというとそれぞれの人のマインドによって異なります。

あなたの満足した状態を定義するのは、あなたの情報空間を取り扱うあなたの心、マインドなのです。

とすると、「他人が定義した成功」では、自分のマインドは満足しない」ことは確かなことです。

そして、成功を定義するためにも、定義した成功に至るためにも、あなたは、自分のマインドの機能について知っておく必要があります。

では、世の中にあふれる成功本は、成功をどう定義しているのでしょうか。

本屋にあふれる成功本をたどっていくと、あることに気がつきます。

著者が、はっきりと記述しているかしていないかはともかく、あらかじめ「オレの成功」をあたりまのように成功の定義とし、それを前提にして話をすすめているのです。

その源流は、19世紀アメリカにあります。

アメリカというのは、ヨーロッパ大陸で物理的に貧しく不満をもった人々が、物理的に豊かな資本家になることを夢見て、だだっぴろい荒野の大陸にわざわざ渡ってきた人々がつくった国です。

そして、「労働者から出発し大資本家になり、富の権利を手に入れ、富の分配者となる」というのが、いわゆる「アメリカン・ドリーム」です。

乱暴な言い方をすれば、アメリカとは、不満と満足の定義がある程度同じ人々の集合体だったのです。

こうした、他人の定義した成功は、あなたが求める成功でしょうか?

さて、時代は20世紀後半にはいり、科学の進歩のおかげで、脳と心のカラクリがどんどんわかりはじめました。

そうした中で、脳と心のカラクリを、人間のマインドの使い方のメソッドに取り入れて続けたのが、ルー・タイスメソッド、コーチング技術です。

そして、その技術の継承発展を現在進行形で進めているのが、苫米地式コーチングです。

当然、成功の定義の押し付けはありません。

自分自身でゴール設定する、そこからスタートします。

人はひとりひとり、マインドの状態が異なります。

自分でゴールを設定しないと、人は自分の不満を満足に変えられないのです。

そして、自分でゴールを設定しないと、マインドは、情報空間、そして情報空間にぶら下がる物理空間の認識すらできません。

認識できない状態で、満足のための手段・方法が見つかるわけがありません。

ルー・タイスから苫米地英人博士へと至るコーチング技術は、徹頭徹尾、科学的根拠をもった脳の情報空間の扱い方が埋め込まれています。

ここが、それまでの、成功者といわれる人の体験を集めた成功本と、本質的に異なるところです。

最高最強の成功メソッドといわれる所以です。

お待ちしています。