週刊コーチングとは<9> コーチングセッション契約

一度身につけたコーチングの技術は、人生のあらゆるシーンで有用です。

私も、日常生活の中で、「自らのゴールのために」意図して使う場合もあれば、無意識に使ってしまっている場合もあります。

ただし、コーチは、他人にコーチングをするときには、「契約書」をかわし、「100%クライアントのために」すべての技術を駆使してコーチングを行います。

理由は3つ。

1つ目。
苫米地式コーチングの技術は、マインドに対して行う技術です。
世界中の軍、諜報機関で求められるような、パワフルで最先端の技術が盛り込まれています。
安易に他人に教え伝えられるようなものではないのです。極論をいえば、本気のコーチは契約書なしではコーチング技術は施しません。
強い影響力と責任がともなうからです。よって、厳格な守秘義務を含む契約書を交わします。

2つ目。
苫米地式コーチングの技術は、非言語、体感が重要です。そして、一定期間の時間が必要です。
安直にお話しをしてワーっと盛り上がっておしまい、というものではないのです。
さらに重要なのは、クライアント本人の自覚です。コーチングの技術は意図して使う場合もありますが、多くの場合、無意識に行い、無意識に結果が出てしまいます。
自己責任がとれるまでは、コーチのフォローが不可欠です。契約期間をしっかり設けて行わないと、危険なのです。
もちろん、クライアントの個人情報を厳格に守る必要があります。
よって、クライアントの体験を安易に語ることなど、とうていできません。もちろん、ウェブページに体験談を載せるなぞ、もってのほかです。

3つ目。
コーチングは単なる知識伝達ではなく、クライアントの人生を変えるものです。
そして、コーチはそれだけのスキルを身につけるために多大な時間とお金と経験をつんでいます。

たいていのプロフェッショナルコーチは、人には言えないとんでもない経験をもっているものです。
コーチング料金はいわば、コーチの人生時間を買い取る時間対価。
ですから、プロのコーチであればあるほど、コーチングに見合った時間対価を明記した契約書をつくるのです。

さて。
世の中には、様々なサービス、商品があふれています。
その中でも、コーチングセッションの対価価値は一番高いものだといっても過言ではないでしょう。

コーチングを受けたことで、海外へと活動が広がった人もいれば、今世に2つとない夢の家を建てた人もいます。
ある団体で理事となって世界に誇る団体に育てている人もいますし、サラリーマンからクリエイティブな世界へ転職し、活躍する人もいます。

コーチングの費用対効果は人それぞれとはいえ、お金にすれば億円単位です。
そんなサービス・商品は他に見当たりません。

クライアントさんの中には、宝飾品や素敵なドレス、夢の家やマンション、高級車、会社の所有権や経営権、それまでなかった売り上げ等々を、コーチングを受けたことで手に入れています。
コーチング後も。後から見ればコーチングの費用対効果ともいえなくもないですが、結果に対する対価設定は高額すぎてできませんし、していません。
ですから、コーチングの価格はコーチの時間対価のみ、でフェアネスを保っています。

おまちしています。

苫米地英人著『苫米地式コーチング』(フォレスト出版)

コーチングの創始者、ルー・タイスのコーチング理論に、苫米地英人博士の理論を付け加えて誕生した苫米地式コーチング。何がどのように付け加えられているのか、知識を得る上で必須の一冊。

苫米地英人著『言葉があなたの人生を決める』(フォレスト出版)

ゴール達成のための科学的手法、コーチング。
その手段、ツールの一つ、「言葉と意識の使い方」に焦点をあて、具体的なアファメーションの作り方に言及した一冊。ルー・タイスのパートナーである苫米地英人博士と、伝説のオリンピック水泳コーチ、マーク・シューベルトとの共著。

ルー・タイス著『アファメーション』(フォレスト出版)

コーチングの生みの親、元祖コーチ ルー・タイスの数少ない著書の翻訳本。コーチングの源流。ルーのエピソード満載の、コーチング必携の一冊。

週刊コーチングとは<8> 苫米地式コーチングはなぜ効くのか

苫米地式コーチングは、効きます。
特に、1対1で施すプライベートコーチングは、強力です。

なぜでしょうか。2つの理由をあげることができます。

一つ目は、脳機能の研究成果に基づいた科学的アプローチを、コーチが理解しているからです。
それによって、間違ったコーチングがなされることがおきません。

現状から抜け出せない多くのケースは、間違った指導によって引き起こされます。
苫米地式コーチングの認定コーチであれば、なぜ現状から抜け出せないか、的確に指摘することができます。

しかし。

実際のコーチングにおいて、そのような指摘をクライアントに対しては決してしません。
なぜなら、指摘されてもクライアントはうれしくありませんし、場合によっては、エフィカシーが下がってしまうからです。
反発心も起こるでしょう。

そればかりか、なぜできないのかを追求しても、それだけではできるようにはなりません。
というか、極論すれば「できる」ためには「できない理由」は不要です。
そんな時間があったら、正しいコーチングに基づいて、現状の外側にゴール設定してしまった方いい、というのがコーチの本音です。

繰り返しになりますが、間違ったコーチングを防ぐには、最新の脳機能科学や認知科学にもとづく知識を学んでいることが必須となります。

そして、2つめの効く理由は、「非言語のはたらきかけをたっぷり施す」からです。
実際、コーチのコーチングの上手下手は、この「非言語のはたらきかけ」が左右します。

実際に効くコーチングは、言語で説明できるものではない、非言語なものなのです。
脳の意識状態を設定するという高度な作業を要するのです。

これは、正しい効くコーチングを、実際に体験し、体感するしかありません。
そして、この実体験の再現を繰り返し、訓練し、自らの方法論を生み出すことで、効くコーチングをコーチは実践できるようになります。

言語取得や、伝統芸能技の取得、芸術技の取得、武術の取得に通じるものがあります。
師匠から弟子へと身をもって体感で伝授して発展させていくものなのです。
苫米地式コーチングは、元祖ルー・タイスのコーチングをたっぷり経験した苫米地英人博士を経て発展し、苫米地式コーチへと受け継がれています。

  • 体感の重視。
  • エフィカシーが上がる感覚の重視。
  • 抽象度が上がる感覚の重視。

これが、苫米地式コーチングが効く大きな理由なのです。

おまちしています。

週刊コーチングとは<7> コーチのはたらきかけ

006では、コーチの役割や選び方を説明しました。

では、実際に、コーチはクライアントにどのような働きかけをするのでしょうか。

一般的な指導者の例をみてみましょう。

たとえば、スポーツであれば、チームの目標や目指すスタイルがあり、
そのためのトレーニングメニューを監督は組み、
それを、実際の試合で実現できるように指導していきます。

指導スタイルは様々でしょうが、
多くの場合、行動主体の力点は監督にあります。
監督のかかげるゴールを選手やスタッフが理解し、選手やスタッフはそのゴールを実現することを求められます。

この力点が監督よりに強くなればなるほど、監督は命令的になり、選手やスタッフにhave to感、義務感が生まれ、ふるいにかけられるように、監督の目に叶うものだけが残る結果となっていきます。

多くの企業や行政組織、学校、病院といった組織におこりがちな現象です。

実は、こうした旧来型の組織に対し、行動主体を個々人に求める自立統合型のコーチングを導入した場合、756倍の利益向上がみられた、というアメリカの調査結果があります。
何がおきたのでしょうか。それは、

  • スポーツでいえば選手、スタッフ、
  • 会社でいえば経営者と社員、
  • 学校でいえば先生・生徒、
  • 病院でいえば医師・看護師・経営者

それぞれの人が自らwant toでゴールを設定し、エフィカシーを上げるはたらきかけをし、その集積として一段高い抽象度の共通のゴールにむけて個々人全体が有機的に行動したとき、圧倒的な力が発揮されるということです。

その際、まず最初に重要なのは、組織論ではなく、ひとりひとりの力を十二分に発揮することです。
つまり、前回述べた「エフィカシーを上げる」という作業をひとりひとりが実行することです。

では、コーチは、クライアントのエフィカシーをあげるために、どのようなはたらきかけをしていくのでしょうか。

ひとつは、言語のコントロールです。
人は、様々な言葉を、たとえ言葉を発しなくても心のなかでつぶやいています。
この心のつぶやきが、実は行動に大きく影響しているのです。

人は、協調的に社会活動を行うために、あるいは、外聞のために、「本音とタテマエ」を使い分けて生きています。
いくらタテマエで耳障りのいいことを言っても、本音が逆だったりするとタテマエは実現しません。
意識と無意識の戦いにおいて、本音という無意識は圧倒的に強力だからです。

「勝つぞ」といくら大声で言っても、心の中で「はやく終わらせて帰りたいなあ」とか「もうムリ」なんておもったら、試合で勝てるわけがありません。

営業先に「あなたのために」なんて口で言っても「儲けをもらったらさっさとずらかろう」なんて考えている人から他人はモノを買いません。

親や友達や先生の手前「東大合格!」なんて紙に書いても、東大で勉強したいことが何にもなければ、3日でやる気は失せます。

具体的な言語によるはたらきかけの手法には、様々な技がありますが、一例として、アファメーションがあげられます。
これは、無意識をコントロールするために、言語を使って変えていく方法です。

もう一つは、非言語によるはたらきかけです。
実は、これが苫米地式コーチングの大きな特徴です。

人間社会は言語で形成されていますが、ひとりひとりの認知は、言語を超えたイメージの世界が圧倒的に大きいのです。
そこに直接的にはたらきかけていきます。

その具体的方法論はコーチごとに理論と実践から生み出された、いわば専売特許のようなものです。コーチは、そのために様々なトレーニングを積んでいますし、そもそもコーチとは毎日毎日そんなことばかり考えているいわばブリーフシステム介入の達人です。

いずれにしても、個人によってもっている世界も、ゴールも、ゴールの中身(コンテンツ)も違うのですから、
コーチはその場その場で相手のブリーフシステムを読み取り、エフィカシーを高めたり、障害となるものを取り除いたりといったはたらきかけも、言語・非言語の方法論を織り交ぜながらその場その場で生み出していきます。

たとえ同じクライアントに対しても、毎回その場その場で生み出していきます。

昨日のその人、そのチーム、その組織は、今日のその人、そのチーム、その組織と違うからです。
もし過去のその人、そのチーム、その組織のイメージを固定してコーチングをした場合、コーチの存在そのものが進歩を妨げる障害となりかねません。

目の前のクライアントにすべてのエネルギーを注ぎ込んではたらきかけを生み出す、クリエイティブの塊のような時間をつくりだすのがコーチのはたらきかけのひとつです。

ぜひ、体験してみてください。

おまちしております。

週刊コーチングとは<6>コーチを選ぶ

さて、005 コーチングのスタートアップをお読みいただき、コーチングは、脳機能科学にもとづく、技術(スキル)で成り立っていることはご理解いただけましたでしょうか。

そのスキルを学ぶ上で、一番確実で近道な方法はなんでしょうか。
これは、コーチングに限らず、すべてのスキル習得と同じです。

あなたがこれまで習得したスキルを思い浮かべてみましょう。
言語、数学、仕事のスキル、趣味のスキル・・・。

なかでもわかりやすいのが、言語。
日本語を学ぶときに、日本語が話せない人から日本語を学んだ、という人はいないでしょう。
親なり兄弟なりまわりの大人なり教師なり、日本語を話す多くの人から影響を受けて、今のあなたの日本語があるはずです。
もちろん、そのあと、本を読み、様々なメディアを通して、あなた自身の言語特性が備わったことでしょう。
しかし、その第一歩は、「日本語を話せる人」の真似です。

つまり、すでに習得した人から、直接学ぶ、ということです。
これは、すべてのスキル習得に通じます。

では、コーチングでは。
コーチングを実践した人から、直接コーチングを受ける。
これが一番確実で近道な方法です。

ただし、言語と違って、ひとつだけ気をつけるポイントがあります。

それは、コーチの役割は、「コーチングを実践した成功者」あるいは「コーチングの知識に詳しく、よってその知識を教える教師」では足りないのです。

では、何が必要か。

それは、「あなたのエフィカシーを上げてくれる存在」という役割です。

エフィカシー、つまり、あなたにとっての現状の外側のゴールをあなたが「俺ならできる」「私ならできる」と確信させる役割です。

みなさんも、実感したことがあるかもしれませんが、
自分が目指す分野の成功者や偉大な人に実際にあってみると、

  • 俺にはこうはなれないな
  • 俺には無理かも

と思わせるオーラというか雰囲気があるものです。
そうした雰囲気は、得てしてまわりの、そしてあなたのエフィカシーを下げてしまいます。
エフィカシーを下げてしまってはコーチ失格です。

しいて条件をいえば、「やりたいことしかやっていない」「過去は関係ない」というコーチ。どこからどうみても、その2つを断言できる人があなたの求めるコーチです。

もちろん、「俺もコーチのようになれるかも」と思ってもらってもいいのですが
それは、「コーチのようなエフィカシーの高い人」です。
当然ながら、コーチのゴールの中身(コンテンツ)と、あなたのゴールの中身(コンテンツ)は違って当然です。

私も、苫米地博士のコーチングを受け、「俺ならできる」と思ってやってみたことがたくさんあります。
たとえば、博士はフェラーリ、ロールスロイス、ベントレーをはじめ様々な車を所有していますが、私も所有したくなりました。
ただし、私が所有したのは、1960年代のジャガー。博士とは趣味も趣向もちがいます。

それで、いいのです。

大切なのは、自分のエフィカシーを上げてくれそうなコーチから、直にコーチングを受け、エフィカシーをもらった、という事実です。

  • 自分が本当に実現したいゴール、やりたいことであれば、自分はやれるんだ!
  • このコーチからコーチングを受ければ、そう確信できるんだ

そう思えるコーチからコーチングを受けることが大切です。

コーチングを受ける」に限っていえば、「エフィカシーを上げてくれる」コーチからコーチングを受けるのが大切であり、
資格がとれる」とか、「教えるのがうまい」というのは別のこと。

コーチの役割を一つあげるとすれば、それは、「クライアントのエフィカシーを上げること。」であれば、
コーチを選ぶのはまさに、「このコーチなら私のエフィカシーを上げてくれる」と確信したクライアントであるあなたなのです。

おまちしています。

2019 コーチングサミット

本年も、コーチングサミットがやってきました!
きたる11月3日(日)文化の日に、苫米地博士と苫米地式コーチング認定コーチによる講演・ブース出展が行われます。
これからコーチングを学び、実践しよう!という方には、生のコーチに触れる絶好のチャンス。
コーチング実践者にとっては、年に1度、スキルアップ、グレードアップのチャンスです。

今年も、林敬人も、講演・ブース出展いたします。
最新のコーチンング成果を盛り込んだ講演をいたします。

申し込み・詳細は、コーチングサミット公式ホームページへ。
http://coachingsummit.jp/

なお、特典付き一次申し込みの締め切りは、10月15日(火)。
プロフェッショナルコースは座席に限りがありますので、お早めにお申し込みを。

講演をきいて、コーチのブースで直にコーチに触れ、最後に最新のコーチング理論を苫米地博士から伝授してもらえる!
9時間にわたって、コーチングをめいっぱい味わえる年に1回の貴重なチャンス。
ぜひ、プロフェッショナルコースをゲットして、最初から最後までめいっぱい濃厚なコーチングの場を体験してみてください。