明日1月30日角井チャンネルに出演します。

明日1月30日(火)20時より、フェイスブックライブで、TUNOIチャンネルに出演します。前回は2022年3月でしたので、約2年ぶり。
今回はV字回復の秘訣をお話しします。ぜひ、お時間になりましたら、林敬人のフェイスブックページへ。

週刊コーチングとは<20>環境が与える影響力

内閣府が2023年12月25日発表した2022年の1人あたりの名目国内総生産(GDP)は、ドル換算で3万4064ドル、円安の影響で前年の4万34ドルから大きく減らし、経済協力開発機構(OECD)加盟38か国中21位でした。イタリアに抜かれ、先進7か国(G7)で最下位となりました。
 1位はルクセンブルクで12万4592ドル。ノルウェー、アイルランドと続き、米国は5位、OECDに加盟していない中国は1万2720ドル。日本の21位は、比較可能な1980年以降で最も低い数値となっています。

さて、この「日本人一人当たりGDPの低下」については、様々な専門家がそれぞれの視点から分析しています。日本にオーセンティックなコーチングをもたらした苫米地博士もこの12月に『日本転生』(TAC出版)を出し、50の具体的な提言を述べています。詳しい説明はそれぞれの専門家に譲りますが、ここでは個人に与えるその影響について。

人は、それぞれの目的に応じて場所を区分します。
寝るなら、寝室、食事はダイニング、食事を作る際にはキッチン、事務仕事をするならオフィス、本を読むなら図書館、バレーボールをするならアリーナ、スキーをするならスキー場、車を思いっきり走らせたかったらサーキット、勉強するなら学校、心をきなくゲームをしたかったらゲーセン、車いじりがしたかったらガレージ、キャンプがしたければ誰もいない自然の中かキャンプ場・・・・等々。

これが、たとえばオフィスでバレーボールをされても困りますし、寝室で仕事をされても困りますし、スキー場でキャンプをされても困ります。誰が困るかと言うと、その場所をその機能どおりに使おうとする人が困るわけです。

ですから、「人物は環境がつくる」といいますが、そんなおおげさなことをいうまでもなく、人は無意識のうちに、その場その場に応じたふるまいをしようとするわけです。

東京には、音響効果の優れたクラシック音楽のためのホールがいくつもあります。赤坂にあるサントリーホールはその一つですが、誰が演奏しても美しい音楽になる・・・という代物ではありません。1980年代に、富士フィルムのインスタントカメラ「写ルンです」CMで樹木希林さんが「美しいものは美しく、そうでないものはそれなりに」というフレーズがブレイクしましたが、サントリーホールのようなホールで音程のひどい演奏をすると、それが「それなり」どころか「それなり」を超え、よりひどいことになります。私だけかもしれませんが、そんな演奏にあたると下痢か、ひどい場合は蕁麻疹がでてしまいます。

つまり、より機能に特化して作り上げられた場であればあるほど、その機能に順じた使い方をしないと、機能が発揮されないどころか人に悪影響を及ぼすことになるということです。

これは、空間のみならず、あらゆる道具にいえることです。
一般に初心者用の道具は汎用性があり、上級者用の道具になればなるほど適用範囲・用途が狭まっていきます。刃物、銃器、乗り物、工具など危険をともなう道具ほどその傾向は強まります。機能どおりに使わないと、危ない。

つまり、人間が作り上げた場所・空間や、空間づくりをするための道具類には、そこに機能が求められる限り、常に目的があり、目的以外のものを排除する「排他性」をともなうということです。

さて、話は戻りますが、一人当たりのGDPが低下していく環境で何が一番の問題なのでしょうか。一番の危惧は、生産性の低さがマジョリティとなり、頭脳生産性が高い人、しかるべき機能を発揮しようとしている人が排他的対象、つまり日本社会に居づらくなっていくことです。その結果は・・・

さらに、構造的に忖度作用が働くと、頭脳生産性を発揮しようとすればするほど、その人物自体が排他的対象となりやすくなります。そもそも本人自らその場に居づらくなります。いずらくなって外に出ていければまだいいのですが、人間というのは変化できますので、生産性の高いはずの人まで自ら生産性を低くしてその場にいつづけることができます。そうなると・・・

ではどうすればいいのか。続きはメルマガ「輝ける日々に変わるメルマガ」にて。

週刊コーチングとは<19>コーチングは「自分」から(仕事選びの前に)

仕事について。
私もそうでしたが、大学就職活動で誰もが「どんな会社を選ぼうか」という視点で就職活動を開始します。
さまざまな情報から会社を選び、エントリーしていく。

それは、受験という学校選びが「偏差値表」を基になされてきたためかもしれませんし
アルバイトを探す際に、アルバイト情報サイトで検索して選んできたせいかもしれません。

ただ、元々仕事は「縁」でつながり、「縁」で出会うものでした。
昭和の時代には、大学生の就職探しはOB訪問からスタートしていました。
それが、アルバイト情報雑誌という便利なツールが1970年頃から流行り、
リクルートという会社が全盛を迎え、
縁の媒体が人から情報誌、そして情報サイトへと移行していきました。
仕事は人を縁に出会うものから、リストから選ぶものへと変化していったのです。

その際、よくいわれたのが、自己分析。
自分の「やりたいこと」「できること」「需要のあること」という3分野の重なり合う部分で選ぶ、マッチングという作業が定番となりました。

これはこれで、間違っていない。
特に、今すぐ仕事につきたい再就職の場合には有効です。

ただ、特に「できること」と「需要」は自分と社会の未来ではなく、過去のデータを元にします。
特に学生にとって「できること」は未知。
これは、新たな分野へチャレンジしていきたいと考える大人も同じ。
転職といいながら、単なる転社になりかねません。

というわけで、もちろん「選ぶ」という作業は必要なのですが、まず仕事で持つべき視点は、職業観。
自分は、どんな機能を社会に提供したいか、という視点です。
そのためには、未来的に、できることを増やし、隠れた需要を作り出していく必要が生まれます。
必然的に「やりたいこと」も変化し、膨らんでいきます。
その先には、現在の自分ではない職業を通した未来の自分が描かれている。
そして、その未来像には、家族観、社会観といったゴールが広がっていきます。
つまり、まずゴールを描く必要があるのです。

その出発点は、自分。自分のマインドが生み出します。
いきなり、他人が並べたリストと自分の過去データをマッチングさせて選択してはいけません。
職業については、選んで終わり、ではなく、常に自ら作り出していく作業が必要です。
それを生み出すのは未来のゴール。

自らゴールを描き、ゴールを作り出していくには、コーチングの技術が不可欠です。
そして、自らの未来の視点、現状の外側の視点を得るのに必要なのは、それを理解しているコーチという他者の存在です。

週刊コーチングとは<18>コーチングは個人最高の安全保障

職業は現代社会において、個人、とりわけ成人が社会生活を営む上で不可欠な分野です。

ただし。
平成バブル崩壊後、間違った職業意識がはびこるようになりました。
それは、成功=金持ち という概念です。
それまでは、「カネじゃ買えない」「カネじゃ売れない」「職業に貴賎なし」という言葉が大人の口から普通に聞こえてきました。
しかし、バブル崩壊後、カネがあたかもすべての尺度のようにいわれるようになりました。
特にベビーブーマー世代以降には「やりたいことをやるために、カネが必要」「職業はカネのため」という意識が強いように思います。
もちろん、何かを成そうと思った時に「やはりカネは大事だ」と自己の体験から思うことは重要であり、資金調達(ファイナンス)は当人にとってスキルとなります。
ただ、そういった場合、「やはり」の前にはなんらかの「目的」が存在します。何か目的のために、その達成手段としてカネが必要だということです。

これは、とりわけ現代日本が資本主義社会である以上、当然生まれる認識です。
ファイナンス、つまり資本調達(カネを工面する)ことは、必要な技術です。
ただし、何か目的を達成するためには、人材やら知識やら経験やら・・・とさまざまな手段・技術が必要となります。
カネはそのうちの一つにすぎません。カネを何に変えるか、特に重要です。

とはいえ、昭和・平成・令和を経て、カネはあまねく日本を覆う社会インフラとなりました。
それは、たとえば、電気・ガス・水道が日本の津々浦々までいきわたり、道という道がアスファルト化し自動車が当たり前に普及したのと同じです。
私が生まれた1970年当時は、電気はともかく、電話がないとか、ガスもプロパンだったり、下水管が通っていなくて汲み取りカーが走り、道がじゃり道だったりが当たり前で自家用車は高級品でした。
こうした社会インフラが行き渡ることは、いいことです。
ただし、カネで買えるものが増えた分、カネにならない職業が消えていくことは本末転倒です。

職業の定義は、「個人の何らかの機能を社会に提供すること」です。
職業としての成立要件として、よく、「やりたいこと」「できること」「需要があること」の三要素が重なる部分、と表現されますが、そこに「儲かること」は入りません。
儲かるか否かは結果論です。
そして、職業をもつことにより、人は社会人として生き生きとします。
さらに、社会へ提供する機能は、年齢問わず必要です。

しかし、繰り返しますが、ベビーブーマー以降の日本人には、自分で仕事をする以前から、「はじめにカネありき」が刷り込まれてしまっているように思います。
つまり、社会洗脳です。
これは、おそらくアメリカ由来、つまり「アメリカンドリーム」の日本版でしょう。アメリカンドリームの成功とは、ずばり成金です。
いうまでもなく、ベビーブーマーは、戦後生まれ。敗戦後、アメリカ文化が押し寄せてくる中で育った人々です。もちろん、私もそのひとりです。

順番は逆で、やりたいこと・やれること・需要が先で、カネは後です。(繰り返しますが、カネが不要だとはいいません。ファイナンスつまり資金調達は大切です。)

そうした、職業観とカネ至上主義の行き過ぎが矛盾をきたすようであれば、修正すべきはカネのあり方です。
なぜならば、カネは人間社会が生み出したものであり、人間がいくらでも制度設計を変更することができるからです。

カネはあるけれどやりたいことがない、やれることがない、という体験を一度でもすればわかります。
カネがなくてやりたいことがない、やれることがない、のと同じ。
社会に対してやれることがない、やりたいことがない、というのは、すんごい孤独と自らの無用感を味わうことになります。

カネがないけれど、カネにならないのはわかっているけれど、「やりたいから、必要だから、やる」というマインド。
その基盤をつくる上で、ユニバーサルベーシックインカムの導入は一つの有効な案です。
ただ、こうした案に対しても、「そんなのムリでしょ」という最初からの「あきらめ洗脳」との戦いになります。

どんなときにも、自らの重要感とともに生きがいを持てる。
そのためには、さまざまな思い込み、つまり、洗脳を解いていく必要があります。
これは、人が幸せに生きていく上で死ぬまで必要なことです。

すべての人に、コーチングが必要な理由がここにあります。
そして、コーチングは、個人の大切な何かを守ります。

週刊コーチングとは<17>できない理由をどんなに考えてもできるはずがない・・・(下)

前回にひきつづき、「なんでできないの?」が問題である理由、その2つ目についてお話しします。

それは、「なんでできないの?」を発している当人は、一見論理的に相手に接しているように見えて、実は深層心理において、できない理由を相手に問うているわけではないからです。つまり、「なんでできないの?」は単なる枕詞で、質問なんてしてない。

実は
「俺だったらできるのに、なんでできないの?お前ダメじゃん」
「私だったらできるのに、なんでできないの?お前いらない」
「私が責任をとらなきゃならないじゃないか。なんでできないの?とにかくなんとかしろ」
と、本音の部分では単に相手にプレッシャーを与えているだけ。
簡単にいえば、自分のイライラを相手にぶつけているだけなのです。

イライラしているのは、すべてイライラしている自分が引き起こしています。
もしかしたら自分でやればできるのかもしれませんが、誰かにやってもらうことで成果を出すリーダーとしては、うまくいっていない証拠です。
やはり、これもマインドの問題なのです。

ですから、パワハラをしてしまう人に対しても、コーチングは必要です。

そして、組織にとって、どちらの側にとって不可欠かというと、権力をもつポジションにある人に必要です。
権力のあるリーダーには不可欠な素養となります。リーダーがうまくいけば、その下に複数人いる部下のパフォーマンスが必ず上向くからです。

もちろん、実際のパフォーマンスに関わる部下にも、自己を守りながら成果を出す上で、不可欠な素養です。
つまり、組織内で生きていく、社会で生きていく上で、どのポジションにあろうが、どうしても必要な素養なのです。

組織を上手に回す上で、リーダーにとって不可欠な素養であり、
組織で実際に機能するフォロワーにとってもストレスなく成果を出す上で、そして自己を守る上で不可欠な素養
それが、コーチングです。

仕事、家族、会社、組織・・・人間はひとりでは生きていけません。対人関係がうまれれば、2人から組織が生まれます。2人であれ、巨大組織であれ、集団組織をつくる人間のマインドの原理はいっしょです。作り出した社会組織のなかで、しっかり成果を出していくにはどうしたらいいのでしょうか。
パワハラのメカニズムを説明しながら、そうならずに成果を出すマインドメカニズム、つまりコーチングを説明し、体験していただきます。

7月のコーチング説明会「人間社会を生き抜くためのコーチングとは」パワハラから戦争まで
7月16日(日)14時から16時
場所 東京都内某所

お申し込み・詳細は・・・
hayashi.kjin@gmail.com
まで

週刊コーチングとは<17>できない理由をどんなに考えてもできるはずがない・・・(上)

こんにちは!
先日、30年来の友人とランチをしていて、企業内パワハラの話題になりました。
問題となっているA氏は、いわゆるIT部門で営業成績のよい30代取締役。
口癖が「なんでできないの?」

この「なんでできないの?」攻撃にあって、毎年社員が辞めていくとのことです。
私自身30数年の社会人生活で目の当たりにした経験があります。

この、「なんでできないの?」という言葉、2つの意味で問題です。

まず、一つ目。
それは、できない理由をいくら考えてみても、社員は絶対にできるようにはならないからです。
そして、それによって「できない」とレッテルを貼られた社員が辞めていっている、辞めるだけならいいのですが人によっては心に傷を負ってしまうことです。

もしかしたら、体調が悪かったからかもしれません。
もしかしたら、知識が足りなかったのかもしれません。
もしかしたら、そもそも、仕事をやっていなかったからかもしれません。
もしかしたら、仕事に向いていないのかもしれない
もしかしたら、・・・・

実は、もっともらしい「できなかった説明」はいくらでもすることができます。
しかし、その説明がいかに詳細であったとしても、それでできるようにはなりません。
より、「たったひとつのできなかったこと」が確定されるだけです。

これは、事故原因を追求し、改善するのとは訳が違います。
あるいは、システム改善するのとは訳が違います。

それは、人間の行動についてだからです。
「できる、できない」については、マインドが大きくはたらくからです。

逆に、できる方法も無限にあります。
しかも、そのうちのたった一つの方法が当たれば、できます。

ですから、マインドのからくりをフル活用するコーチングにおいては、「できない理由」に対しては一切ふれません。
そんなことをしても時間の無駄、いいことはひとつも無いからです。

「ああ、自分はできない人間だ」。不幸にも、こんなことを自分で感じてしまっている人に対しては、コーチングが必要です。
ひたすらエフィカシーを上げていきます。
実は、人間が何かを「できる」ためには、これが唯一の方法です。

というわけで、この場で、「できない理由を追求するのがダメな理由」を説明するだけでも時間の無駄なのですが、
そして、実際のコーチングでは絶対しないのですが、

あまりにも「教育・指導」の場でパワハラがなくならないので、あえてとりあげています。
そして、コーチングの説明としては有用なので、あえてこの話をしています。

次回は、

「なんでできないの?」が問題である2つ目の理由についてお話しします。

週刊コーチングとは<16>コーチングは未来を変え、現在を変えるもの

こんにちは!「週刊コーチングとは」ひさしぶりの更新となりました。
今年の花粉は強烈らしく、花粉症の症状のないはずの私まで、喉が痛くて鼻がずるずるしています。
実は、これはホコリアレルギーらしい。ホコリとカビが人間に及ぼす悪影響について、目下研究中です。
とはいえ、春はやはり、いいですね。気温20度ともなると、うきうきしてきます。

さて、「コーチングとは」
苫米地式コーチングでは、未来を変えます。
コーチは、クライアントの未来を、本気で変えるお手伝いをします。
そして、未来が変われば、当然、現在が変わります。あとは、文字どおり、時間の問題です。
なぜなら、時間は未来から過去に流れているからです。
これって、当たり前のことなのですが、理解できない方は、本当に「?」なことらしいのです。
このへんのことは、理屈は理屈として理解、あとは実際にやってみるとよくわかる。
実際にやってみる、というところがまさに1対1のプライベートコーチングの醍醐味なのです。
やってみて、できてみて、わかると、マインドの使い方扱い方がだんだんとわかってきます。
そうすると、どんどん応用がきくようになる。
この繰り返しです。

この話は、後々動画にしますね。
それでは、SEE YOU NEXT TIME!

週刊コーチングとは<13>主体的視点

こんにちは!コーチ敬人です。

ワールドカップサッカー2022で日本がスペインに勝利しました。先週につづき、もうちょこっと、触れましょう。

初戦でドイツに勝ったことで第2戦を占う予想屋がメディアを賑わせましたが、見事にはずれて敗戦。
そして、勝たねばならない第3戦はまたもおおかたの予想屋を裏切り、初戦と同スコアの2対1で勝利しました。
一転して首位通過です。
次の試合からは、トーナメント戦となるため、負ければ終わり。一戦一戦が文字通り真剣勝負となります。
目の前の一戦に勝たねばならない状況は変わりません。
しかし、この後におよんで、「日本はどこまでいけるのか」という予想屋が、またしても占いをして盛り上がっています。

どうでもいいことです。

予想、占い、かけごとに注力し、当たったはずれたと一喜一憂することほど、無駄なことはありません。
しかし、なぜか盛り上がります。
なぜでしょうか。

それは、マインドの使い方を知らないからです。
マインドの使い方を知っていたら、そんな無駄なことはしません。

マインドの使い方を知っていたら、
第3者視点で予想・占いをする代わりに、主体的に心から望むゴールを設定します。
そうすると、思わぬところからチャンスが転がり込んできます。
逃すわけにはいきません。
目の前のチャンスをひとつひとつ実行していきます。

視点によって、人のパフォーマンスは桁違いにかわります。
視点の移動により、脳の意識状態、つまりマインドの使い方が変わるからです。

ピンチになったときに
それを対処する当時者がいなかったら、どうなるでしょう。
蜘蛛の子をちらしたように逃げ出したら、どうなるでしょう。
当事者が第三者のように傍観していたらどうなるでしょう。
まるで他人事のように予想・占いばかりしていたら、どうなるでしょう。
結果は目に見えています。

実は、事業の失敗や組織崩壊はすべて内部から起こります。

ピンチであろうとなかろうと、当事者意識が、主体的視点が必要です。
現状予測、現状占いから脱却した、望むゴール設定をし、チャンスをチャンスと認識できる判断力と行動力が不可欠です。
すなわち、主体的視点、主体的当事者意識状態であることが必須要件です。

ピンチのときこそ、主体的意識状態を促す存在が必要です。
うまくいっているからといって、他人事のような視点をもってはなりません。
「次もきっとうまくいくだろう」は第三者的、他人事の予想屋・占い師視点です。
「次もうまくやる」「つぎこそうまくやる」は当事者主体視点といえます。
その意識状態をつくりだせるのがコーチングであり、コーチの役割のひとつです。

ピンチの中でチャンスを手に入れるとき、
脳の意識状態へのはたらきかけは不可欠といけます。
それは、横にコーチングがわかるコーチがいることで実現します。

まずは、コーチング説明を受けながら体験することができます。
詳細お問い合わせは、
hayashi.kjin@gmail.com
までメールください。
おまちしております。

週刊コーチングとは<12>占いからの自由、占いへの自由

こんにちは!コーチ敬人です。

ワールドカップサッカー2022で日本がドイツに勝利しました。ちょこっと、触れましょう。

私もサッカーというスポーツが好きで、8歳の頃スポーツ少年団に入って朝から晩までボールを蹴っていました。少年団では指導者を監督ではなく「コーチ」と呼ぶことになっていて、それはもうはっきりと新鮮さを感じました。サッカー技術はたいして教えてくれませんでしたが、私にとって最初のコーチでした。そのコーチのおかげで、サッカーという、異次元の世界のスポーツを私は体験できたのです。

小学生ながら、その頃、三菱ダイヤモンドサッカーというサッカー番組でドイツブンデスリーガの試合をよくみていたので、それから約半世紀後に、そのドイツにワールドカップで勝つことができるようになったことに感慨がないわけではありません。日本代表がドイツ代表に勝つ、というのは、それこそ「キャプテン翼」という漫画の世界の話で、当時の実力では到底考えられない夢物語だったからです。

しかし、本気でそういう時代をつくろうとした人々がいました。
その人々の想いから、半世紀くらいたったかもしれませんが、実現しました。

実現してみれば、それは夢物語でもなんでもありません。
実際、ブンデスリーガで活躍する日本人選手が日本代表に8人もいるとわかれば、それが実力だとわかります。

これは、ドイツを破ろうという目標があっての結果ではありません。
ワールドカップで優勝できるチームをつくる、サッカー文化が日本に根付き盛んになる等々の目標をかかげて進めてきた、その結果にすぎません。

ただ、半世紀前、どこの誰が、日本サッカーでワールドカップ優勝をイメージできたでしょうか。今でも、どれだけの人がイメージできるでしょうか。

しかし、イメージしようとし続けることが、現在の日本サッカーにつながっているとしたら、どうでしょう。
今では、50年前よりだいぶイメージしやすくなっているのではないでしょうか。

そのイメージには最初の一人がいます。

その一人にいえること。

それは、占いは信じないということです。
もうすこし正確にいえば、他人の言動による予想は信じない。

自分に生まれたインスピレーションを確信して行動します。

高級ブランド「ディオール」の創設者クリスチャン・ディオールは、女占い師の言葉によって40歳でデザイナーの道に進むことになったと自伝で書いています。

しかし、今だから言えることかもしれませんが、女占い師はインスピレーションの確信を補強したにすぎません。ディオール本人は、実は、すでにその前に、そのインスピレーションは得ていたのです。

つまり、未来を占ってもらったのではありません。
占い師が自分の未来の確信を強めただけなのです。

私はいつも年初めに初詣をします。
そして、必ずおみくじの大吉を引いて、それを1年間財布に入れています。

毎年、大吉。

私は神社関係者でもあるので、引き続ければ大吉がかならず出ることはわかっています。いつ出るかがわからないだけです。

(ちなみに、おみくじの内容は、私は見ません。おみくじの中身は「裏ない(はずれない)」といわれるように、どうとでもとれるような内容になっているからです)

同じように、現状の外側にあるゴールが「いつ」叶うかは、自分も誰もわかりません。しかし、必ず叶うと確信していれば、あとはやるだけ。いつか叶います。

占いの中身を占い師に聞いてはいけません。
自分で決めるのです。コンテンツは、自分で占い、予想するのです。

いつ叶うのかも聞いてはなりません。
いつか、必ず叶うのです。いつか、は、たった今かもしれません。100年後の今かもしれません。これは、誰にもわかりません。

さて、サッカー日本代表も、初戦を勝ったことで突然占い師のような予想屋がメディアを賑わせています。

どうでもいいことです。

3戦全勝で首位。

予想、占いはそれでいい。

もし、あなたがサッカー関係者であるなら、そのために自分はどんな機能を果たすのか、コンテンツを考え実行することが楽しいのです。

それを促しているのは自分の脳つまり心です。


コーチングにおけるコーチは、コンテンツには関わりません。


コーチから、脳と心つまりマインドの使い方を学ぶのです。

それによって、あなたはあなたの夢物語の最初のイメージ者になるのです。

まずは、コーチング説明を受けながら体験することができます。
詳細お問い合わせは、
hayashi.kjin@gmail.com
までメールください。
おまちしております。

週刊コーチングとは<11>want toな人生のはじまり

こんにちは!コーチ敬人です。

今週は移動が車ばかりでしたが、
今日は、電車を使って、東京の中を、銀座、日比谷、吉祥寺と回りました。
おかげさまで、多くの人にすれ違いました。
電車での移動は、けっこう歩きます。
通りかかったベヒシュタインのショールームでピアノを弾くこともできました。
ベヒシュタインのピアノを弾いたのは初めて。
行き先の漆器の展示会でも初めて知ることがいくつもありました。
生きててよかった!

私がコーチングを受ける前には、移動に電車を使うのが当たり前でした。
というか、出勤、移動は電車のみ。選択肢はありません。
正直、出勤が嫌でした。
多くの人にすれ違うだけで疲れました。というか、それが疲れの原因だとさえ気づいていませんでした。
満員電車内では、ひたすら、意識をシャットダウン。
新しいことが頭に何も入ってきませんでした。

しかし、コーチングを受け、車で出勤、移動することを思いつきました。
それで、時間の使い方が変わりました。
エネルギーの消耗がなくなりました。
選択肢が広がり、選択できるようになったらかです。

最初は、軽自動車一台。電車にするか、車にするか。
それが今では、用途にあわせて4台の車を利用しています。
どの車にするか、という選択もできるようになりました。
歩くという選択肢もwant toに仲間入りしました。
歩き方もいろいろ選択できます。
移動したい手段で移動できるようになったのです。

一言でいえば、余裕ができました。
毎度新発見があります。

それで何が変わったかというと・・・
外出がhave toでなくなった、つまり、「しなければならない」ものでなくなったのです。
外出することで疲れることがなくなりました。
外出することが面倒でなくなりました。
外出すること、移動自体が楽しくなりました。
外出先での仕事や用件に集中することができるようになりました。
そして、不思議なことに無駄な外出をすることがなくなりました。

常にwant toな状態でいられる。
無意識に、自然に、そういう状態をつくりだしている。

今日1日を振り返ると、
シェパードのトレーニングもしました。
掃除もしました。
料理もつくりました。
満員電車にも乗りました。
資料や本も読みました。
仕事もしました。
仕立て直したスーツもとりにいきました。
チェロも弾きました。
友人にも会いました。
こうしてみると、1日でいろいろなことをしていますが、
すべてが、want to。
気持ちはfullness。

行動を促しているのは脳つまり心です。
コーチは、コンテンツには関わりません。
私も、車を複数台所有し利用することを指導されたのではありません。
コーチが横に座って、実践的に脳と心つまりマインドの使い方を学んだのです。

まずは、コーチング説明を受けながら体験することができます。

詳細お問い合わせは、
hayashi.kjin@gmail.com
までメールください。

おまちしております。

週刊コーチングとは<10>毎週金曜日更新予定

しばらく更新をしていなかったブログですが、「週刊コーチングとは」を3年ぶりに毎週金曜日にアップしていきます。
また、文字によるブログだけでなく、ユーチューブ動画もアップしていく予定です。

さて、私のこの3年間は何が起きていたかというと・・・
私ごとになりますが、20年来苦楽をともにしてきた妻が亡くなったこと。
妻だけでなく、何人もの、大切であった人を亡くしたこと。

これは、家庭・仕事・社会貢献という分野へのゴール達成のためのエフィカシーに大きく影響を及ぼしました。
大切な人を亡くすということは・・・言葉にするのはとても難しく、まさに、非言語的に心に大きな影響を及ぼします。

大切な何かを失うことで一番大きな影響は、現在と過去に意識が向きすぎてしまうことです。
その結果、未来へと意識が向かなくなる。

で、何をしていたかというと・・・ひたすら未来のゴールの再設定。
再設定をするために、これまでやっていなかったことをしつづけました。

人によって、大切なものというのは、さまざまでしょう。

その大切な、家族を失う、仲間を失う、職を失う、国を失う・・・

人を失った時、その人と共に描いていた未来が突然色褪せる瞬間があります。

自分の描く目の前の風景から、何らかの意識が突然消えるのです。

今まで大切に、ともに歩んできた何かが消えたまま、未来を描けるのか。

ゴールの、再設定が必要なのです。

私自身、この3年間、再設定のために時間とエネルギーを使ってきて、気がついたことがあります。

それは、再設定したにもかかわらず、言語化したその文字は前とそれほど変わっていないということ。

ただ、その文字が、一時はただの文字にしか見えなくなっていたものが、奥行きのある何かとして、また、感じられるようになった。

もちろん前とは違った何かとして。

お金やモノは失ってもまた受け入れればいい。なぜなら、お金やモノは一時的に自分の手元から無くなっただけで、この世にあるからです。

ただ、この世にふたつとしてない人の意識のリアクションは、生命の喪失とともに本当に消えてしまう。

この事実を受け入れるのに、3年かかりました。

ただ、この3年の間、未来を、なんとか未来を見ようとし、ゴールを再設定しようとしつづけたおかげで、

未来がまた見えるようになりました。

コーチがいるから、未来を見続けることができる。

そして、人類すべての人がコーチとなり、互いにコーチがついている、そんな世界が実現する未来をイメージしていると

なんだかワクワクします。

たとえ未来が見えなくなっても、コーチとともに目を向け続けることでまた見える世界が生まれる。

3年前には現実とは思えなかった戦争が目の前に迫り、「戦争と差別のない世界」をゴールにしていたその戦争が日本に近づきつつある中で。

私自身、コーチングの必要性を、さらに感じています。

おまちしています。

週刊コーチングとは<9> コーチングセッション契約

一度身につけたコーチングの技術は、人生のあらゆるシーンで有用です。

私も、日常生活の中で、「自らのゴールのために」意図して使う場合もあれば、無意識に使ってしまっている場合もあります。

ただし、コーチは、他人にコーチングをするときには、「契約書」をかわし、「100%クライアントのために」すべての技術を駆使してコーチングを行います。

理由は3つ。

1つ目。
苫米地式コーチングの技術は、マインドに対して行う技術です。
世界中の軍、諜報機関で求められるような、パワフルで最先端の技術が盛り込まれています。
安易に他人に教え伝えられるようなものではないのです。極論をいえば、本気のコーチは契約書なしではコーチング技術は施しません。
強い影響力と責任がともなうからです。よって、厳格な守秘義務を含む契約書を交わします。

2つ目。
苫米地式コーチングの技術は、非言語、体感が重要です。そして、一定期間の時間が必要です。
安直にお話しをしてワーっと盛り上がっておしまい、というものではないのです。
さらに重要なのは、クライアント本人の自覚です。コーチングの技術は意図して使う場合もありますが、多くの場合、無意識に行い、無意識に結果が出てしまいます。
自己責任がとれるまでは、コーチのフォローが不可欠です。契約期間をしっかり設けて行わないと、危険なのです。
もちろん、クライアントの個人情報を厳格に守る必要があります。
よって、クライアントの体験を安易に語ることなど、とうていできません。もちろん、ウェブページに体験談を載せるなぞ、もってのほかです。

3つ目。
コーチングは単なる知識伝達ではなく、クライアントの人生を変えるものです。
そして、コーチはそれだけのスキルを身につけるために多大な時間とお金と経験をつんでいます。

たいていのプロフェッショナルコーチは、人には言えないとんでもない経験をもっているものです。
コーチング料金はいわば、コーチの人生時間を買い取る時間対価。
ですから、プロのコーチであればあるほど、コーチングに見合った時間対価を明記した契約書をつくるのです。

さて。
世の中には、様々なサービス、商品があふれています。
その中でも、コーチングセッションの対価価値は一番高いものだといっても過言ではないでしょう。

コーチングを受けたことで、海外へと活動が広がった人もいれば、今世に2つとない夢の家を建てた人もいます。
ある団体で理事となって世界に誇る団体に育てている人もいますし、サラリーマンからクリエイティブな世界へ転職し、活躍する人もいます。

コーチングの費用対効果は人それぞれとはいえ、お金にすれば億円単位です。
そんなサービス・商品は他に見当たりません。

クライアントさんの中には、宝飾品や素敵なドレス、夢の家やマンション、高級車、会社の所有権や経営権、それまでなかった売り上げ等々を、コーチングを受けたことで手に入れています。
コーチング後も。後から見ればコーチングの費用対効果ともいえなくもないですが、結果に対する対価設定は高額すぎてできませんし、していません。
ですから、コーチングの価格はコーチの時間対価のみ、でフェアネスを保っています。

おまちしています。

週刊コーチングとは<8> 苫米地式コーチングはなぜ効くのか

苫米地式コーチングは、効きます。
特に、1対1で施すプライベートコーチングは、強力です。

なぜでしょうか。2つの理由をあげることができます。

一つ目は、脳機能の研究成果に基づいた科学的アプローチを、コーチが理解しているからです。
それによって、間違ったコーチングがなされることがおきません。

現状から抜け出せない多くのケースは、間違った指導によって引き起こされます。
苫米地式コーチングの認定コーチであれば、なぜ現状から抜け出せないか、的確に指摘することができます。

しかし。

実際のコーチングにおいて、そのような指摘をクライアントに対しては決してしません。
なぜなら、指摘されてもクライアントはうれしくありませんし、場合によっては、エフィカシーが下がってしまうからです。
反発心も起こるでしょう。

そればかりか、なぜできないのかを追求しても、それだけではできるようにはなりません。
というか、極論すれば「できる」ためには「できない理由」は不要です。
そんな時間があったら、正しいコーチングに基づいて、現状の外側にゴール設定してしまった方いい、というのがコーチの本音です。

繰り返しになりますが、間違ったコーチングを防ぐには、最新の脳機能科学や認知科学にもとづく知識を学んでいることが必須となります。

そして、2つめの効く理由は、「非言語のはたらきかけをたっぷり施す」からです。
実際、コーチのコーチングの上手下手は、この「非言語のはたらきかけ」が左右します。

実際に効くコーチングは、言語で説明できるものではない、非言語なものなのです。
脳の意識状態を設定するという高度な作業を要するのです。

これは、正しい効くコーチングを、実際に体験し、体感するしかありません。
そして、この実体験の再現を繰り返し、訓練し、自らの方法論を生み出すことで、効くコーチングをコーチは実践できるようになります。

言語取得や、伝統芸能技の取得、芸術技の取得、武術の取得に通じるものがあります。
師匠から弟子へと身をもって体感で伝授して発展させていくものなのです。
苫米地式コーチングは、元祖ルー・タイスのコーチングをたっぷり経験した苫米地英人博士を経て発展し、苫米地式コーチへと受け継がれています。

  • 体感の重視。
  • エフィカシーが上がる感覚の重視。
  • 抽象度が上がる感覚の重視。

これが、苫米地式コーチングが効く大きな理由なのです。

おまちしています。

週刊コーチングとは<7> コーチのはたらきかけ

006では、コーチの役割や選び方を説明しました。

では、実際に、コーチはクライアントにどのような働きかけをするのでしょうか。

一般的な指導者の例をみてみましょう。

たとえば、スポーツであれば、チームの目標や目指すスタイルがあり、
そのためのトレーニングメニューを監督は組み、
それを、実際の試合で実現できるように指導していきます。

指導スタイルは様々でしょうが、
多くの場合、行動主体の力点は監督にあります。
監督のかかげるゴールを選手やスタッフが理解し、選手やスタッフはそのゴールを実現することを求められます。

この力点が監督よりに強くなればなるほど、監督は命令的になり、選手やスタッフにhave to感、義務感が生まれ、ふるいにかけられるように、監督の目に叶うものだけが残る結果となっていきます。

多くの企業や行政組織、学校、病院といった組織におこりがちな現象です。

実は、こうした旧来型の組織に対し、行動主体を個々人に求める自立統合型のコーチングを導入した場合、756倍の利益向上がみられた、というアメリカの調査結果があります。
何がおきたのでしょうか。それは、

  • スポーツでいえば選手、スタッフ、
  • 会社でいえば経営者と社員、
  • 学校でいえば先生・生徒、
  • 病院でいえば医師・看護師・経営者

それぞれの人が自らwant toでゴールを設定し、エフィカシーを上げるはたらきかけをし、その集積として一段高い抽象度の共通のゴールにむけて個々人全体が有機的に行動したとき、圧倒的な力が発揮されるということです。

その際、まず最初に重要なのは、組織論ではなく、ひとりひとりの力を十二分に発揮することです。
つまり、前回述べた「エフィカシーを上げる」という作業をひとりひとりが実行することです。

では、コーチは、クライアントのエフィカシーをあげるために、どのようなはたらきかけをしていくのでしょうか。

ひとつは、言語のコントロールです。
人は、様々な言葉を、たとえ言葉を発しなくても心のなかでつぶやいています。
この心のつぶやきが、実は行動に大きく影響しているのです。

人は、協調的に社会活動を行うために、あるいは、外聞のために、「本音とタテマエ」を使い分けて生きています。
いくらタテマエで耳障りのいいことを言っても、本音が逆だったりするとタテマエは実現しません。
意識と無意識の戦いにおいて、本音という無意識は圧倒的に強力だからです。

「勝つぞ」といくら大声で言っても、心の中で「はやく終わらせて帰りたいなあ」とか「もうムリ」なんておもったら、試合で勝てるわけがありません。

営業先に「あなたのために」なんて口で言っても「儲けをもらったらさっさとずらかろう」なんて考えている人から他人はモノを買いません。

親や友達や先生の手前「東大合格!」なんて紙に書いても、東大で勉強したいことが何にもなければ、3日でやる気は失せます。

具体的な言語によるはたらきかけの手法には、様々な技がありますが、一例として、アファメーションがあげられます。
これは、無意識をコントロールするために、言語を使って変えていく方法です。

もう一つは、非言語によるはたらきかけです。
実は、これが苫米地式コーチングの大きな特徴です。

人間社会は言語で形成されていますが、ひとりひとりの認知は、言語を超えたイメージの世界が圧倒的に大きいのです。
そこに直接的にはたらきかけていきます。

その具体的方法論はコーチごとに理論と実践から生み出された、いわば専売特許のようなものです。コーチは、そのために様々なトレーニングを積んでいますし、そもそもコーチとは毎日毎日そんなことばかり考えているいわばブリーフシステム介入の達人です。

いずれにしても、個人によってもっている世界も、ゴールも、ゴールの中身(コンテンツ)も違うのですから、
コーチはその場その場で相手のブリーフシステムを読み取り、エフィカシーを高めたり、障害となるものを取り除いたりといったはたらきかけも、言語・非言語の方法論を織り交ぜながらその場その場で生み出していきます。

たとえ同じクライアントに対しても、毎回その場その場で生み出していきます。

昨日のその人、そのチーム、その組織は、今日のその人、そのチーム、その組織と違うからです。
もし過去のその人、そのチーム、その組織のイメージを固定してコーチングをした場合、コーチの存在そのものが進歩を妨げる障害となりかねません。

目の前のクライアントにすべてのエネルギーを注ぎ込んではたらきかけを生み出す、クリエイティブの塊のような時間をつくりだすのがコーチのはたらきかけのひとつです。

ぜひ、体験してみてください。

おまちしております。

週刊コーチングとは<6>コーチを選ぶ

さて、005 コーチングのスタートアップをお読みいただき、コーチングは、脳機能科学にもとづく、技術(スキル)で成り立っていることはご理解いただけましたでしょうか。

そのスキルを学ぶ上で、一番確実で近道な方法はなんでしょうか。
これは、コーチングに限らず、すべてのスキル習得と同じです。

あなたがこれまで習得したスキルを思い浮かべてみましょう。
言語、数学、仕事のスキル、趣味のスキル・・・。

なかでもわかりやすいのが、言語。
日本語を学ぶときに、日本語が話せない人から日本語を学んだ、という人はいないでしょう。
親なり兄弟なりまわりの大人なり教師なり、日本語を話す多くの人から影響を受けて、今のあなたの日本語があるはずです。
もちろん、そのあと、本を読み、様々なメディアを通して、あなた自身の言語特性が備わったことでしょう。
しかし、その第一歩は、「日本語を話せる人」の真似です。

つまり、すでに習得した人から、直接学ぶ、ということです。
これは、すべてのスキル習得に通じます。

では、コーチングでは。
コーチングを実践した人から、直接コーチングを受ける。
これが一番確実で近道な方法です。

ただし、言語と違って、ひとつだけ気をつけるポイントがあります。

それは、コーチの役割は、「コーチングを実践した成功者」あるいは「コーチングの知識に詳しく、よってその知識を教える教師」では足りないのです。

では、何が必要か。

それは、「あなたのエフィカシーを上げてくれる存在」という役割です。

エフィカシー、つまり、あなたにとっての現状の外側のゴールをあなたが「俺ならできる」「私ならできる」と確信させる役割です。

みなさんも、実感したことがあるかもしれませんが、
自分が目指す分野の成功者や偉大な人に実際にあってみると、

  • 俺にはこうはなれないな
  • 俺には無理かも

と思わせるオーラというか雰囲気があるものです。
そうした雰囲気は、得てしてまわりの、そしてあなたのエフィカシーを下げてしまいます。
エフィカシーを下げてしまってはコーチ失格です。

しいて条件をいえば、「やりたいことしかやっていない」「過去は関係ない」というコーチ。どこからどうみても、その2つを断言できる人があなたの求めるコーチです。

もちろん、「俺もコーチのようになれるかも」と思ってもらってもいいのですが
それは、「コーチのようなエフィカシーの高い人」です。
当然ながら、コーチのゴールの中身(コンテンツ)と、あなたのゴールの中身(コンテンツ)は違って当然です。

私も、苫米地博士のコーチングを受け、「俺ならできる」と思ってやってみたことがたくさんあります。
たとえば、博士はフェラーリ、ロールスロイス、ベントレーをはじめ様々な車を所有していますが、私も所有したくなりました。
ただし、私が所有したのは、1960年代のジャガー。博士とは趣味も趣向もちがいます。

それで、いいのです。

大切なのは、自分のエフィカシーを上げてくれそうなコーチから、直にコーチングを受け、エフィカシーをもらった、という事実です。

  • 自分が本当に実現したいゴール、やりたいことであれば、自分はやれるんだ!
  • このコーチからコーチングを受ければ、そう確信できるんだ

そう思えるコーチからコーチングを受けることが大切です。

コーチングを受ける」に限っていえば、「エフィカシーを上げてくれる」コーチからコーチングを受けるのが大切であり、
資格がとれる」とか、「教えるのがうまい」というのは別のこと。

コーチの役割を一つあげるとすれば、それは、「クライアントのエフィカシーを上げること。」であれば、
コーチを選ぶのはまさに、「このコーチなら私のエフィカシーを上げてくれる」と確信したクライアントであるあなたなのです。

おまちしています。

週刊コーチングとは<5> スタートアップ

前回は、コーチングの歴史についてお話しました。

では、問題を解決し、目指すゴールにむけて成功するために、どのようにコーチングをスタートすればいいのでしょうか。

スタートアップその1は、コーチング理論を学ぶところからスタートする、です。

コーチング理論は、「マインドの使い方」についての理論です。
「エフィカシー」「ホメオスタシス」「創造的無意識」「ブリーフシステム」「コンフォートゾーン」といったコーチング用語が登場する脳機能科学(コグニティブサイエンス)を基とした理論を中心に学んでいきます。

こうした理論の知識については、苫米地英人博士の書籍や動画で触れることができます。

アマゾンで検索すればわかりますが、苫米地博士の著書は200冊以上。
興味のあるタイトルの著書から読み始めればいいでしょう。
あるいは、苫米地アカデミーといったリアル講座や、DVD講座で学ぶことができます。

13歳から27歳の学生さんのためには、PX2という講座があります。私は、2008年当時にコーチングに出会いましたが、当時教育関係の仕事に従事していてこの講座を最初にうけました。12ステップを2日間でみっちり学ぶこの講座は学生のみならず、教師、教育関係者、医療従事者、社会福祉団体従事者、そして保護者の方も受講できます。私もファシリテーターとして普及の一翼を担っています。

同じようなプログラムの大人版ともいえるプログラムがTPIEです。学生版であるpx2にはないビジネスという視点が加わっているため、ステップ数が21あります。大人の方にはこのプログラムでマインドの仕組みがわかるだけでなく、もうその瞬間から人生がかわっていくことを体験することができます。

「週刊コーチングとは」でもそれぞれ、おいおい紹介していきます。

スタートアップその2は、実際にコーチングセッションを受けて人生を変えてはじめてしまうのです。

コーチングセッションは2通り。1人のコーチに対し複数人で受けるグループセッション、あるいは、コーチと1対1のプライベートセッション。

セッションでは、特殊な空間で、実施に、コーチが介入的にかかわります。
そして、実際にブリーフシステムの書き換えを行いながら、実際に人生が変化することを体験してもらいます。
一度体験すれば、その体験からさまざまな方法を自分で生み出すことも可能です。

個人セッションでは、ブリーフシステムの書き換えを、基本6ヶ月間かけてじっくり行います。
この間、いろいろなことが起こりますが、安心してください。
少なくとも6ヶ月間コーチがついていますので、どんなことが起きても大丈夫です。
そのために、コーチがついています。

いずれにしても、努力も資質も必要ありません。

マインドの使い方を身につけるのは、誰にでも可能で、一度身につけば一生物のスキルです。
そして、いつのまにか、いろいろなことが実現していきます。

これからの人生、残りの人生を自分のため、社会のために本当に生かす。

ぜひ、体験してください。

お待ちしています。

週刊コーチングとは<4> コーチングの歴史

前回は、巷にあふれる成功法則・成功メソッドと、ルー・タイスから苫米地英人博士に至るコーチングメソッドと、何が違うのか、説明しました。

では、今回は、コーチングの歴史について、お話しましょう。

まずは、語源からスタート。
コーチングの元となるコーチ(coach)は、もともと馬車を意味する英語です。
つまり、乗客を目的地まで導いてくれる乗り物、それがコーチでした。
それが、大学で後輩の相談や指導を担う役割をもつ先輩役の存在、今でいうチューターのような存在を、コーチと呼びはじめます。

学業のみならず、スポーツなどの分野でコーチという存在がメジャーとなっていきます。
コーチは、教授や監督のように、教える側、大学側、体制側の存在ではなく、徹頭徹尾、教わる側、生徒側、選手側、個人側に立ち、100%彼らの味方である存在でした。
ですから、時と場合によっては、教授・監督・大学・組織の利害とぶつかるのが、コーチでした。

私が最初に経験したコーチも、スポーツにおいてでした。
今でも忘れませんが、私が小学4年生だった1980年9月2日、サッカー少年団に入団して、最初に覚えた言葉が「コーチ」。

それまで、監督とか先生という言葉は知っていましたが、コーチという言葉は使ったことがありませんでした。
試合のことをゲーム、それ以外にも、タッチラインやらコーナーキックやらオフサイドといった横文字の言葉が並び、
サッカーは、当時、まだマイナースポーツで、野球と違って異国の香りがするスポーツでした。

指導者に対して「先生」ではなく「コーチ」と呼ぶのは、お父さんを「パパ」と呼ぶくらい、初めは抵抗がありました。
サッカーというスポーツは、ひとたび試合が始まれば、選手のもの。
ですから、野球の監督と違って、サッカーのコーチのスタンスは影響力はあるものの強制力はない、エレガントな雰囲気があり、独特な感じがしました。

当時、三菱ダイヤモンドサッカーという番組が唯一のサッカーファンの扉ともいうべきテレビ番組で、欧州のサッカーを紹介していました。
私の最初のサッカーコーチであった杉本コーチも、大手企業にお勤めしながらサッカーコーチをしてくだり、世界の香りただよう紳士でした。
今でも感謝しています。

話は、戻りますが、「コーチング」という言葉を、スポーツのみならず、すべての人の能力を生かす分野に押し上げたのがルー・タイスです。ルー・タイスは、1935年、米国ワシント州シアトル生まれ。

元はアメリカ・シアトルにあるケネディ高校の教師で、フットボールコーチでした。
その彼が、高校教師・フットボールコーチをしながら、生徒の能力をどうのばしていったらいいのか、当時最新の心理学をとりいれ、応用して結果を出していったノウハウを、学生のみならず世界中の人々に広げようと思い立ってプログラムを作り上げたのが、「コーチング」メソッドです。

教育や指導の現場は、指導者の経験とカンで行われていました。
指導の現場で理論化されていなかったものを理論化し実践したので、圧倒的な結果が出続けます。

西海岸を中心に、フォーチュン500社のなんと62%が取り入れ、企業のみならずNASAや国防総省、教育機関もとりいれていきます。
また、ルー・タイスのメソッドの正しさを証明する調査結果としては、ハーバードビジネススクールでの207社の企業に対する10年間の追跡調査の結果、抑圧的・強制的な企業カルチャーと、自発的やりたいことだけやる企業カルチャーでは、純利益が750倍違うというデータが出ています。

1970年代のアメリカといえば、ベトナム戦争の泥沼にはまった時期であり、一方自動車産業をはじめとした製造業分野では、日本製品に押されはじめた時期です。
それが、1980年代、西海岸を中心に新たなイノベーションを起き、自由な企業カルチャーを生み出しながら、現代につながります。
シアトル、西海岸といえば、スターバックス、アマゾン、グーグル、マイクロソフトといった、それまで存在していなかった企業名が浮かぶでしょう。

1990年代に、「コーチング」「コーチ」「潜在意識活用」といった言葉は一気にメジャーになっていき、様々なカリスマコーチがメディアに登場します。
彼らの多くは、その「コーチング」のルーツについて語りませんが、元を辿ればルー・タイスに行き着きます。
ルー自身は、彼のプログラムを、当時の最新の科学をとりこみながら、進化させていきます。
そして、「私は成功してしまったがゆえに、スコトマができてしまい、自分のプログラムを修正できなくなっている。
新たな視点で見直してほしい」と要請をうけ、ルー・タイスのコーチングメソッドに2008年から参加し、TPIE,PX2,タイスコーチングプログラムといったプログラム制作を監修されたのが苫米地英人博士です。

2012年4月にルー・タイスが亡くなってからは、苫米地英人博士が事実上の後継者として、その活動を継承し、今日にいたっています。その、最新コーチング理論が盛り込まれているのが、苫米地式コーチングなのです。

ぜひ、体験してください。

おまちしております。

週刊コーチングとは<3> 成功法則

こんにちは!

前回のブログでは、不満はエネルギーを生む大切な情動だ、ということをお話しました。

不満のエネルギーの向ける先がとても重要です。

そして、そのエネルギーの向ける先は、物理空間のモノに対してならば、かわりのモノへと取り替えるエネルギーとして使えばいいし、

情報空間に対する不満であれば、満足する情報空間へと書き換えるエネルギーとして使えばいい、というところまでお話しました。

ところで、

成功法則、成功メソッドという言葉が、本屋にあふれています。

特に、時代の変わり目には、こうした「成功ブーム」が巻き起こります。

ただし、「成功」という言葉については一度ならず、常に自分の頭で定義しつづける必要があります。

というのも、「成功」という言葉は、非常に使いかってのよい、カッコいい言葉なのですが、言葉の中身を認識しないで語る人があまりに多いからです。

これは、大前提となりますが、もし、成功を「不満を解消した満足な情報状態」と定義するならば、

成功は、成功を設定した本人の頭の中で、不満な状態を満足な状態に書き換えた時に生まれます。

ということは、成功者とは、自分で不満を意識化し、それを元に自分で満足な状態を描き出し、そしてその満足な状態を作り出した人ということができます。

当然ながら、情報空間への認識は、人、もっというとそれぞれの人のマインドによって異なります。

あなたの満足した状態を定義するのは、あなたの情報空間を取り扱うあなたの心、マインドなのです。

とすると、「他人が定義した成功」では、自分のマインドは満足しない」ことは確かなことです。

そして、成功を定義するためにも、定義した成功に至るためにも、あなたは、自分のマインドの機能について知っておく必要があります。

では、世の中にあふれる成功本は、成功をどう定義しているのでしょうか。

本屋にあふれる成功本をたどっていくと、あることに気がつきます。

著者が、はっきりと記述しているかしていないかはともかく、あらかじめ「オレの成功」をあたりまのように成功の定義とし、それを前提にして話をすすめているのです。

その源流は、19世紀アメリカにあります。

アメリカというのは、ヨーロッパ大陸で物理的に貧しく不満をもった人々が、物理的に豊かな資本家になることを夢見て、だだっぴろい荒野の大陸にわざわざ渡ってきた人々がつくった国です。

そして、「労働者から出発し大資本家になり、富の権利を手に入れ、富の分配者となる」というのが、いわゆる「アメリカン・ドリーム」です。

乱暴な言い方をすれば、アメリカとは、不満と満足の定義がある程度同じ人々の集合体だったのです。

こうした、他人の定義した成功は、あなたが求める成功でしょうか?

さて、時代は20世紀後半にはいり、科学の進歩のおかげで、脳と心のカラクリがどんどんわかりはじめました。

そうした中で、脳と心のカラクリを、人間のマインドの使い方のメソッドに取り入れて続けたのが、ルー・タイスメソッド、コーチング技術です。

そして、その技術の継承発展を現在進行形で進めているのが、苫米地式コーチングです。

当然、成功の定義の押し付けはありません。

自分自身でゴール設定する、そこからスタートします。

人はひとりひとり、マインドの状態が異なります。

自分でゴールを設定しないと、人は自分の不満を満足に変えられないのです。

そして、自分でゴールを設定しないと、マインドは、情報空間、そして情報空間にぶら下がる物理空間の認識すらできません。

認識できない状態で、満足のための手段・方法が見つかるわけがありません。

ルー・タイスから苫米地英人博士へと至るコーチング技術は、徹頭徹尾、科学的根拠をもった脳の情報空間の扱い方が埋め込まれています。

ここが、それまでの、成功者といわれる人の体験を集めた成功本と、本質的に異なるところです。

最高最強の成功メソッドといわれる所以です。

お待ちしています。

週刊コーチングとは <2> 不満の取り扱い

こんにちは!

前回のブログでは、「悩み・不安・不満」といった問題解決についてお話しました。

結論からいえば、「悩み・不安」は、マインドの使い方が上手になると、消えてなくなります。

しかし、不満はなくなりませんし、なくす必要もありません。

今回は、その理由について説明しましょう。

「不満(とても満足とは程遠い状態)」という言葉に対し、いい感情が沸きたつ人は多くはないでしょう。

しかし、人間の行動にとって、不満はとても大切な情動なのです。

というのも、この「不満」という情動は、エネルギーをうみだす源だからです。

ひと昔前になりますが、日本人の多くは、「ごはんは残してはならない」ときつく言い育てられてきました。

私もそうでした。

家庭でもそうでしたが、学校の給食でもそうでした。

好き嫌いは許されず、食べ終わるまで席を立つことを許してもらえず、無理やり口に押し込んだ記憶があります。

特に、料理に対して「美味しくない」と言うことは許されませんでした。

おかげさまで、私の母の料理や給食が変わることも美味しくなることもありませんでした。

食事への不満を口に出すことがはばかられる、という人は多いのではないでしょうか。

食事ですらそうなら、たとえば先生への不満、上司への不満を直接口にする、ということはありえないことでしょう。

こうした習慣や教育が強化されると、「不満は我慢するもの」というマインドが形成されていってしまいます。

では、不満は我慢できるものなのでしょうか。

答えは、NOです。

不満は一時的には我慢できても、必ずどこかで噴出します。

それは、食べたら出る、排泄のようなものです。

場合によっては、病気というカタチで物理的に、体に出ます。
場合によっては、暴力や破壊活動というカタチ(行動)で物理的に、体にでます。

不満は、基本的に、我慢してはならないのです。

では、どうしたらよいのでしょうか。

物理的なものに対する不満解消の答えはシンプルです。

物理的なものごとへの不満であれば、満足するものに物理的にとりかえて解決してしまえばいいのです。

たとえば、満員電車による通勤が不満なのであれば、

車で通勤するとか、

徒歩で通勤できるところに引っ越せばいいでしょう。

自分の親の料理に対して不満ならば、

親にかわって、おいしい料理を用意するか、おいしい料理をつくってくれるところをみつけて食事をとればいいでしょう。

今の家が不満ならば、不満なところを直すか、満足する家に引っ越せばいいだけです。

その際、

電車通勤から車に変えたり、

料理をつくったり、

家を引っ越すには、

それなりにエネルギーが必要です。

そのときに使うエネルギーは、「どうしても、現状はおかしい」という不満エネルギーです。

大切なことは、「そのエネルギーを無駄遣いしない」 ということだけです。

たとえば、

満員電車が不満だからといって電車の中であばれたり、

まずい料理への不満を作り手にぶちまけたり、

せまくてちらかっている家への不満を家の中のだれかにあたったりしないことです。

そうしたからといって、

電車の居心地がよくなるわけではありませんし、

料理がおいしくなるわけではありませんし、

家がすっきりして広くなるわけではありません。

たいていは、逆で、

電車はさらに居心地悪くなり、

料理人はへそをまげるでしょうし、

家の中はさらに険悪なことになります。

不満のあるモノは、不満のないモノにとりかえる、修正する。

不満エネルギーはそのために使えばいいのです。

さて、物理的なものは、それでいいのですが、

では、情報空間における不満はどうしたらいいのでしょうか。

たとえば、どうしてもいい点数がとれない苦手科目がある。

それが不満でしかたがない、といった場合などです。

もちろん、わざわざ低い点数で我慢する必要はありません。

低い点数を頑張って維持して我慢しつづけても、いいことはひとつもないでしょう。

かといって、いい点数に数字だけとりかえても(つまり点数だけ書き換えても)、ばれたらさらに怒られるだけです。

つまり、情報空間に対する不満の場合、

安易に物理上で書き換えても何の解決にもならないのです。

では、どうすればいいのでしょうか。

答えは、情報空間に対する不満は、別の満足する情報空間に書き換えればいい、ということです。

情報空間をとりかえる、書き換えるのです。

(「とりかえる」は、物理的なものにつかう日本語ですので、ここでは「書き換える」と表現します)

前回もお話しましたが、情報空間をとりあつかうのが、心、思考、つまりマインドです。

つまり、マインドのしくみ、そして使い方をマスターすることで、情報空間の書き換えが上手になっていきます。

実際に、書き換えを体験する。

これが、一番です。

おまちしています。

週刊コーチングとは <1> 21世紀の問題解決法

私たちは、21世紀という時代に生きています。

そして、今、この文章を読んでいるみなさんの多くは、21世紀の日本に生きていることでしょう。
この現代社会でまっとうに活動していれば、なんらかの悩み・不安・不満、場合によっては恐怖を抱くような問題に直面します。

では、こうした問題は、どうやって解決すればいいのでしょうか?

問題があることそれ自体はさしたる問題ではありません。
問題に対する解決の道があればいいだけのことです。

それだけで、未来が輝き始めます。

ところで
テレビは未来をみせる光の箱でした。
スイッチを入れるだけで、様々な解決法が飛び出してきます。

  • より高い服を買う。
  • より高い車を買う。
  • より広い家を買う。
  • ワンランク上の旅館をとる。
  • ダイエット商品を買う。
  • お金が増える商品を買う。

買う。買う。買う。
そのために、購買意欲を掻き立てる。

「モノ」を買えば、あなたの問題は解決する。
そして、あとはお笑い番組やドラマでうめつくす。
これが、現在の日本のテレビの解決法です。

こうしたテレビにでてくる「モノ」を買うためには、お金が必要です。

シンプルに言えば、
お金を稼ぐ⇨購買意欲を刺激されたものを買う⇨そのために稼ぐ⇨買う⇨・・・・
テレビをみている多くの日本人は、このサイクルの中に押し込められています。

では、あなたの悩み・不安・不満・問題はこのサイクルで解決されるのでしょうか?
ためしに、あなたの悩み・不安・不満・問題を紙に書き出してみましょう。
そして、その解決法がテレビの中にあるのか、確かめてみましょう。

現代日本人の、多くの人にとっての問題と解決法は、テレビの中の商品にないはずです。
というのも、現代の日本は、世界で一番「モノ」にあふれた、すでにモノリッチな国だからです。

テレビの中にある商品は、すでに身の回りにあるものに手を加えたものか、よく見せたものか、いずれにせよすでにあるものの変形にすぎません。

実は、現代日本人のたいていの悩み・普段・不満・問題は、「モノ」がないために引き起こされているのではありません。

それらは、「情報空間」で引き起こされています。

ですから、いくら「モノ」を増やして物理空間を埋め尽くしていったとしても、この「情報空間」の問題解決には至らないのです。

たとえば

あなたにとって、今、やりがいのある仕事、やりたい仕事がない、その結果、お金にも困っている、としましょう。
あるいは、やりがいのある仕事、やりたい仕事をしていないがため、会社に行くのがつらい、としましょう。
あるいは、人間関係のこじれから、仕事がうまくいかず、会社に行くのがつらい、としましょう。

こんなときに、何を買ったらいいのでしょうか。

  • 高級スーツでしょうか。
  • 車でしょうか。
  • 家でしょうか。
  • パソコンでしょうか。
  • 豪華な焼肉店のチケットでしょうか。
  • 高級温泉旅館のチケットでしょうか。

もちろん、昭和30年代の日本でしたら、戦争で何もかも焼けてしまった上に、経済制裁を受けていましたから、「モノ」がないことが仕事の実現に大きく関わっていました。

しかし、現在は違うのです。

繰り返しますが、モノは、溢れています。
今持っていないのであれば、買うか借りればいいだけです。

しかし、今あげた問題は、「仕事の材料がない」という物理空間の問題ではなく、
「やりがい」や「やりたい」という問題は、心・思考が生み出す問題なのです。

人間関係の問題は、心・思考が生み出す問題なのです。
つまり、マインドという情報空間に、問題は存在しているのです。

現代日本人の多くの問題の根っこは、物理空間にあるのではなく、情報空間にあるのです。

戦中戦後世代と、高度成長期以降の世代とで意識が大きく異なり、わかりあえない世代間ギャップがあるのは、まさに、この、問題の所在の違いにあります。

いや、私はモノが買えなくて悩んでいるのです

そうおっしゃる方もいるでしょう。

しかし、これもマインドという情報空間の問題です。

あなたのまわりにモノがあるのに、買えない。
それは、もしかしたら、あなたにその「モノ」そのものが見えていないのかもしれません。
あるいは、「買う手段・方法」が見えていないのかもしれません。
もしかしたら、「お金は大切=貯金は大切」という他者にうえつけられた思想(思想は心が生み出し、心に宿ります)により、使うことができないのかもしれません。

いずれにしても、物理空間には「ある」のですから、情報空間の問題です。
そして、もし物理空間にないのだとしたら、それこそ、まさに情報空間の問題です。

お金についても、全く同じことがいえます。

では、こうした情報空間、心、思考の取り扱い方、つまり、マインドの使い方を、私たちは学んできたのでしょうか。

もし「学んできた、でもうまく取り扱えない」のだとしたら、それは、学んだ先が間違っていたか、練習・実践不足なのでしょう。

もし「学んだ記憶がない」という方がいたら、答えはシンプルです。

科学的な裏付けと実績のある方法論を身につけた人から、マインドの使い方を学べばいいのです。

すべての人がマインドを持っています。

持っているものの使い方を学ぶのです。

そして、今まで使っていなかったマインドの機能を実際に使う。

実際に体験にきてください。

お待ちしています。