明日1月30日角井チャンネルに出演します。

明日1月30日(火)20時より、フェイスブックライブで、TUNOIチャンネルに出演します。前回は2022年3月でしたので、約2年ぶり。
今回はV字回復の秘訣をお話しします。ぜひ、お時間になりましたら、林敬人のフェイスブックページへ。

週刊コーチングとは<21>現状の外側とコーチ

 

私たちは日々環境からのフィードバックをうけながら生活しています。
環境から影響を受ける一方、環境に対しても影響を与えています。
その結果として、現状を維持しつづけています。

ただし、人間は他の動物と違い、自らの環境に対するはたらきかけにより、種の保存ができない環境を作ってしまったり選んでしまう力を持っている。

環境破壊、過労働、戦争・・・

人間の、環境に対するはたらきかけは、他の動植物にはない特徴をもっています。

一つは、現代にいきる人間において、最も影響が大きい環境要素は、人間であるということです。
もうひとつあげるとすれば、人間はある目的にハマると、際限なくそれを追求しだす、という特徴です。

この特徴を、自分の望む方向に利用する際に、重要なのが「現状の外側にゴールを設定する」という作業です。

問題は、現状とは異なる環境や、人間関係や、自分の役割をどうやってみつけて、どうやって実現していくかです。

答えは、やはり人間特有な、人間のみもつものにあります。
それは、発達した「脳」です。

脳のしくみ、脳の特徴を利用し、現状の外側が見えるようにし、それを実現できる方法を見えるようにしていけばいいのです。そして、やりたくてやりたくて仕方がない、という脳の「ハマってしまう」特徴を利用すればいいのです。

実は、人間は、おぎゃーと生まれてからこの方、他人に育てられ、他人と共同生活をし、今日に至っています。社会を形成する上で、常に「他人の目」「他人の影響」の中で生きてきました。そんな中で現状の外側にゴールを持つために、それを実現するためには、心理的に不可欠な「何か」があります。

事業を起こす際に、銀行や投資家から融資を受けるのは「お金のため」という理由もありますが、「あなたの事業と事業計画には価値がありますよ」という他人からの「何か」、いいかえれば心理的支援があります。ですので、自己資金でやるよりもやる気が出る、どんどん借りて事業を多角化してきた、という人は多いでしょう。

一家から誰も海外留学した人がいない中で、「あなたなら成功するから行きなさい」と、おじさん、おばさんに背中を押されたという人もいます。

それまでとは違った環境に飛び込む、あるいは環境を変える際には、他からの「何か」が最後のひと押しになることは多々あるのです。

その何かを与える人は、あなたと直接利害関係がない人ほどいい。利他的な人ほどいい。あなたより、人間のこと、つまり脳のしくみがわかっている人がいい。コンテンツについてとやかくうるさく言わない人の方がいい。

現状の外側にゴールを見いだし実現する行動を起こすには、そうした要素をもつ人の「何か」が必要です。

そして、その存在こそがコーチです。

実は、ゴールが現状の外側であればあるほど、ゴールとコーチの存在は同じコインの裏表なのです。

その何かとは。つづきは「輝ける日々に変わるメルマガ 第140回」で。

(この回のメルマガを読みたい方は、メルマガご登録の上、hayashi.kjin@gmail.com までメールください)

週刊コーチングとは<20>環境が与える影響力

内閣府が2023年12月25日発表した2022年の1人あたりの名目国内総生産(GDP)は、ドル換算で3万4064ドル、円安の影響で前年の4万34ドルから大きく減らし、経済協力開発機構(OECD)加盟38か国中21位でした。イタリアに抜かれ、先進7か国(G7)で最下位となりました。
 1位はルクセンブルクで12万4592ドル。ノルウェー、アイルランドと続き、米国は5位、OECDに加盟していない中国は1万2720ドル。日本の21位は、比較可能な1980年以降で最も低い数値となっています。

さて、この「日本人一人当たりGDPの低下」については、様々な専門家がそれぞれの視点から分析しています。日本にオーセンティックなコーチングをもたらした苫米地博士もこの12月に『日本転生』(TAC出版)を出し、50の具体的な提言を述べています。詳しい説明はそれぞれの専門家に譲りますが、ここでは個人に与えるその影響について。

人は、それぞれの目的に応じて場所を区分します。
寝るなら、寝室、食事はダイニング、食事を作る際にはキッチン、事務仕事をするならオフィス、本を読むなら図書館、バレーボールをするならアリーナ、スキーをするならスキー場、車を思いっきり走らせたかったらサーキット、勉強するなら学校、心をきなくゲームをしたかったらゲーセン、車いじりがしたかったらガレージ、キャンプがしたければ誰もいない自然の中かキャンプ場・・・・等々。

これが、たとえばオフィスでバレーボールをされても困りますし、寝室で仕事をされても困りますし、スキー場でキャンプをされても困ります。誰が困るかと言うと、その場所をその機能どおりに使おうとする人が困るわけです。

ですから、「人物は環境がつくる」といいますが、そんなおおげさなことをいうまでもなく、人は無意識のうちに、その場その場に応じたふるまいをしようとするわけです。

東京には、音響効果の優れたクラシック音楽のためのホールがいくつもあります。赤坂にあるサントリーホールはその一つですが、誰が演奏しても美しい音楽になる・・・という代物ではありません。1980年代に、富士フィルムのインスタントカメラ「写ルンです」CMで樹木希林さんが「美しいものは美しく、そうでないものはそれなりに」というフレーズがブレイクしましたが、サントリーホールのようなホールで音程のひどい演奏をすると、それが「それなり」どころか「それなり」を超え、よりひどいことになります。私だけかもしれませんが、そんな演奏にあたると下痢か、ひどい場合は蕁麻疹がでてしまいます。

つまり、より機能に特化して作り上げられた場であればあるほど、その機能に順じた使い方をしないと、機能が発揮されないどころか人に悪影響を及ぼすことになるということです。

これは、空間のみならず、あらゆる道具にいえることです。
一般に初心者用の道具は汎用性があり、上級者用の道具になればなるほど適用範囲・用途が狭まっていきます。刃物、銃器、乗り物、工具など危険をともなう道具ほどその傾向は強まります。機能どおりに使わないと、危ない。

つまり、人間が作り上げた場所・空間や、空間づくりをするための道具類には、そこに機能が求められる限り、常に目的があり、目的以外のものを排除する「排他性」をともなうということです。

さて、話は戻りますが、一人当たりのGDPが低下していく環境で何が一番の問題なのでしょうか。一番の危惧は、生産性の低さがマジョリティとなり、頭脳生産性が高い人、しかるべき機能を発揮しようとしている人が排他的対象、つまり日本社会に居づらくなっていくことです。その結果は・・・

さらに、構造的に忖度作用が働くと、頭脳生産性を発揮しようとすればするほど、その人物自体が排他的対象となりやすくなります。そもそも本人自らその場に居づらくなります。いずらくなって外に出ていければまだいいのですが、人間というのは変化できますので、生産性の高いはずの人まで自ら生産性を低くしてその場にいつづけることができます。そうなると・・・

ではどうすればいいのか。続きはメルマガ「輝ける日々に変わるメルマガ」にて。

週刊コーチングとは<19>コーチングは「自分」から(仕事選びの前に)

仕事について。
私もそうでしたが、大学就職活動で誰もが「どんな会社を選ぼうか」という視点で就職活動を開始します。
さまざまな情報から会社を選び、エントリーしていく。

それは、受験という学校選びが「偏差値表」を基になされてきたためかもしれませんし
アルバイトを探す際に、アルバイト情報サイトで検索して選んできたせいかもしれません。

ただ、元々仕事は「縁」でつながり、「縁」で出会うものでした。
昭和の時代には、大学生の就職探しはOB訪問からスタートしていました。
それが、アルバイト情報雑誌という便利なツールが1970年頃から流行り、
リクルートという会社が全盛を迎え、
縁の媒体が人から情報誌、そして情報サイトへと移行していきました。
仕事は人を縁に出会うものから、リストから選ぶものへと変化していったのです。

その際、よくいわれたのが、自己分析。
自分の「やりたいこと」「できること」「需要のあること」という3分野の重なり合う部分で選ぶ、マッチングという作業が定番となりました。

これはこれで、間違っていない。
特に、今すぐ仕事につきたい再就職の場合には有効です。

ただ、特に「できること」と「需要」は自分と社会の未来ではなく、過去のデータを元にします。
特に学生にとって「できること」は未知。
これは、新たな分野へチャレンジしていきたいと考える大人も同じ。
転職といいながら、単なる転社になりかねません。

というわけで、もちろん「選ぶ」という作業は必要なのですが、まず仕事で持つべき視点は、職業観。
自分は、どんな機能を社会に提供したいか、という視点です。
そのためには、未来的に、できることを増やし、隠れた需要を作り出していく必要が生まれます。
必然的に「やりたいこと」も変化し、膨らんでいきます。
その先には、現在の自分ではない職業を通した未来の自分が描かれている。
そして、その未来像には、家族観、社会観といったゴールが広がっていきます。
つまり、まずゴールを描く必要があるのです。

その出発点は、自分。自分のマインドが生み出します。
いきなり、他人が並べたリストと自分の過去データをマッチングさせて選択してはいけません。
職業については、選んで終わり、ではなく、常に自ら作り出していく作業が必要です。
それを生み出すのは未来のゴール。

自らゴールを描き、ゴールを作り出していくには、コーチングの技術が不可欠です。
そして、自らの未来の視点、現状の外側の視点を得るのに必要なのは、それを理解しているコーチという他者の存在です。

週刊コーチングとは<18>コーチングは個人最高の安全保障

職業は現代社会において、個人、とりわけ成人が社会生活を営む上で不可欠な分野です。

ただし。
平成バブル崩壊後、間違った職業意識がはびこるようになりました。
それは、成功=金持ち という概念です。
それまでは、「カネじゃ買えない」「カネじゃ売れない」「職業に貴賎なし」という言葉が大人の口から普通に聞こえてきました。
しかし、バブル崩壊後、カネがあたかもすべての尺度のようにいわれるようになりました。
特にベビーブーマー世代以降には「やりたいことをやるために、カネが必要」「職業はカネのため」という意識が強いように思います。
もちろん、何かを成そうと思った時に「やはりカネは大事だ」と自己の体験から思うことは重要であり、資金調達(ファイナンス)は当人にとってスキルとなります。
ただ、そういった場合、「やはり」の前にはなんらかの「目的」が存在します。何か目的のために、その達成手段としてカネが必要だということです。

これは、とりわけ現代日本が資本主義社会である以上、当然生まれる認識です。
ファイナンス、つまり資本調達(カネを工面する)ことは、必要な技術です。
ただし、何か目的を達成するためには、人材やら知識やら経験やら・・・とさまざまな手段・技術が必要となります。
カネはそのうちの一つにすぎません。カネを何に変えるか、特に重要です。

とはいえ、昭和・平成・令和を経て、カネはあまねく日本を覆う社会インフラとなりました。
それは、たとえば、電気・ガス・水道が日本の津々浦々までいきわたり、道という道がアスファルト化し自動車が当たり前に普及したのと同じです。
私が生まれた1970年当時は、電気はともかく、電話がないとか、ガスもプロパンだったり、下水管が通っていなくて汲み取りカーが走り、道がじゃり道だったりが当たり前で自家用車は高級品でした。
こうした社会インフラが行き渡ることは、いいことです。
ただし、カネで買えるものが増えた分、カネにならない職業が消えていくことは本末転倒です。

職業の定義は、「個人の何らかの機能を社会に提供すること」です。
職業としての成立要件として、よく、「やりたいこと」「できること」「需要があること」の三要素が重なる部分、と表現されますが、そこに「儲かること」は入りません。
儲かるか否かは結果論です。
そして、職業をもつことにより、人は社会人として生き生きとします。
さらに、社会へ提供する機能は、年齢問わず必要です。

しかし、繰り返しますが、ベビーブーマー以降の日本人には、自分で仕事をする以前から、「はじめにカネありき」が刷り込まれてしまっているように思います。
つまり、社会洗脳です。
これは、おそらくアメリカ由来、つまり「アメリカンドリーム」の日本版でしょう。アメリカンドリームの成功とは、ずばり成金です。
いうまでもなく、ベビーブーマーは、戦後生まれ。敗戦後、アメリカ文化が押し寄せてくる中で育った人々です。もちろん、私もそのひとりです。

順番は逆で、やりたいこと・やれること・需要が先で、カネは後です。(繰り返しますが、カネが不要だとはいいません。ファイナンスつまり資金調達は大切です。)

そうした、職業観とカネ至上主義の行き過ぎが矛盾をきたすようであれば、修正すべきはカネのあり方です。
なぜならば、カネは人間社会が生み出したものであり、人間がいくらでも制度設計を変更することができるからです。

カネはあるけれどやりたいことがない、やれることがない、という体験を一度でもすればわかります。
カネがなくてやりたいことがない、やれることがない、のと同じ。
社会に対してやれることがない、やりたいことがない、というのは、すんごい孤独と自らの無用感を味わうことになります。

カネがないけれど、カネにならないのはわかっているけれど、「やりたいから、必要だから、やる」というマインド。
その基盤をつくる上で、ユニバーサルベーシックインカムの導入は一つの有効な案です。
ただ、こうした案に対しても、「そんなのムリでしょ」という最初からの「あきらめ洗脳」との戦いになります。

どんなときにも、自らの重要感とともに生きがいを持てる。
そのためには、さまざまな思い込み、つまり、洗脳を解いていく必要があります。
これは、人が幸せに生きていく上で死ぬまで必要なことです。

すべての人に、コーチングが必要な理由がここにあります。
そして、コーチングは、個人の大切な何かを守ります。

7月のコーチング説明会開催

7月のコーチング説明会「現代人間社会を生き抜くためのコーチングとは」
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前回までのブログで、「なんでできないの?」という言葉を発する上司はやばい、というお話をしてきました。
これは、もちろん自分自身に対して「なんでできないの?」と問いかけることもやばい。

その理由の大きなものとして、「なんでできないの?」を発している当人は、一見論理的に相手に接しているように見えて、実は深層心理において、できない理由を相手(または自分)に問うているわけではないからです。

これまた、別の知人と話している中で出てきた話なのですが、とある商社で売掛金の未回収が数千万に上ったまま決算をまたぎ、あげく担当者が病気を理由に不在になって大変・・・。このケースでも担当上司の口癖が「なんでできないんだ」だったのだと。

「なんでできないの?」は単なる枕詞で、
実は
「なんでできないの?(お前ダメじゃん)」
「なんでできないの?(お前いらない、邪魔)」
「なんでできないの?(私は責任をとらないからな。自分でとにかくなんとかしろ)」
と、言葉にはしていない〜(ほにゃらら)を、非言語で、相手にぶつけているのです。
もっと簡単にいえば、自分のイライラを相手にぶつけているだけなのです。

そして、この非言語の〜(ほにゃらら)は、相手に完全に伝わっています。
相手への重要性に関する伝達(相手の存在の認知態度)は、非言語だからです。

もう少し詳しくいえば、「なんでできないの?」という言葉に(そんなできないお前なんていらない、邪魔)という非言語のメッセージをのっけていて、それが相手にモロに伝わっているのです。

ためしに、誰かに「なんでできないの?」とムッとしながら5、6度繰り返し言ってみてください。といって、犠牲者を出すのはばかげているので、試しに、鏡に映る自分に対して言ってみてください。その様子をスマホで自撮りして見てみると、さらに効果がわかります。
不思議なことに、その枕詞を言うだけで、なんらかのイライラが増し、それを相手(自分)にぶんなげていることに気づくでしょう。そして、それを言われた相手(自分)のやる気、気持ちは確実に下がります。

これをやったあとに、今度は、10回、本当はできる、と本気で言ってみてください。
どうですか?

言葉は、無意識をひっぱりだす引き金となるのです。

そして、ここが大事なのですが、自分に対して言うのと他人に言われるのは、実は同じくらい効果(悪影響)があります。他人に言われたことを受け入れているとき、内省言語でリピートしているからです。

ですから、誰かに何かをやってもらうことで成果を出すリーダーとしては、この言葉は禁句です。「なぜできないの」を連発しているリーダーは、リーダーとしての機能を果たしていない証拠、うまくいっていない証拠だからです。

では、どうすればいいのでしょうか。

一つの例をあげるとすれば、それは、
「なぜできないの」ではなく、マイナスの非言語を含まない、あるいはマイナスの内省言語が続かない表現に変えるのです。たとえば、「どこができないの」「どうしたらできるだろう」といった質問をし、相手が答えられる質問に変えるように。そして、答えに対して「大丈夫、あなたらなできるよ」と応える。

ただ、これは一例です。

実際にコーチングでは、この非言語の力をめいっぱい利用します。
体験することで使えるようになります。

そして、実際にコーチにコーチングしてもらうことが、効果的です。

組織にとって、権力をもつポジションにある人(リーダー)にコーチがつくことは絶大な効果を生みます。フォロワーが生き生きと活動しだすからです。
一方で、「自分はフォロワーだ」と思っている人にも不可欠な素養です。人は自分の中のもう一人の自分に常に語りかけており、さらにいえば、常に人間関係は役割が入れ替わりますので。

おそらく、あなたはどこかの立場ではリーダーでも、どこかの立場ではフォロワーです。
おそらく、あなたは、どこかの立場でフォロワーでも、どこかの立場でリーダーです。

趣味、仕事、家族、会社、社会、組織・・・人間はひとりでは生きていません。対人関係がうまれれば、2人から巨大組織までリーダーとフォロワーという関係が生まれます。1人で仕事や趣味をする時であっても、自分のマインドの中には、リーダーとフォロワーが併存しています。一人であれ巨大組織であれ、社会活動を営む人間のマインドの使い方の原理はいっしょです。

もし、あなたが
☑️リーダーとしての役割で悩んでいる。
☑️フォロワーとして人間関係・組織のなかでうまく機能していないと思いっている。
☑️本当にやりたいことをやっていないと感じている。
☑️コロナ明けで日常に戻ったはずなのに、なんだか以前のようにウキウキできない。
☑️何か新しいことにチャレンジしたいと思っている。

そんなことを感じているのでしたら、ぜひ、7月のコーチング説明会にご参加ください。
説明会を通して、誰もが使え100%効果の出るセルフコーチングのスキルを身につけていただきます。

7月のコーチング説明会「現代人間社会を生き抜くためのコーチングとは」

詳しくはこちら↓
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週刊コーチングとは<17>できない理由をどんなに考えてもできるはずがない・・・(下)

前回にひきつづき、「なんでできないの?」が問題である理由、その2つ目についてお話しします。

それは、「なんでできないの?」を発している当人は、一見論理的に相手に接しているように見えて、実は深層心理において、できない理由を相手に問うているわけではないからです。つまり、「なんでできないの?」は単なる枕詞で、質問なんてしてない。

実は
「俺だったらできるのに、なんでできないの?お前ダメじゃん」
「私だったらできるのに、なんでできないの?お前いらない」
「私が責任をとらなきゃならないじゃないか。なんでできないの?とにかくなんとかしろ」
と、本音の部分では単に相手にプレッシャーを与えているだけ。
簡単にいえば、自分のイライラを相手にぶつけているだけなのです。

イライラしているのは、すべてイライラしている自分が引き起こしています。
もしかしたら自分でやればできるのかもしれませんが、誰かにやってもらうことで成果を出すリーダーとしては、うまくいっていない証拠です。
やはり、これもマインドの問題なのです。

ですから、パワハラをしてしまう人に対しても、コーチングは必要です。

そして、組織にとって、どちらの側にとって不可欠かというと、権力をもつポジションにある人に必要です。
権力のあるリーダーには不可欠な素養となります。リーダーがうまくいけば、その下に複数人いる部下のパフォーマンスが必ず上向くからです。

もちろん、実際のパフォーマンスに関わる部下にも、自己を守りながら成果を出す上で、不可欠な素養です。
つまり、組織内で生きていく、社会で生きていく上で、どのポジションにあろうが、どうしても必要な素養なのです。

組織を上手に回す上で、リーダーにとって不可欠な素養であり、
組織で実際に機能するフォロワーにとってもストレスなく成果を出す上で、そして自己を守る上で不可欠な素養
それが、コーチングです。

仕事、家族、会社、組織・・・人間はひとりでは生きていけません。対人関係がうまれれば、2人から組織が生まれます。2人であれ、巨大組織であれ、集団組織をつくる人間のマインドの原理はいっしょです。作り出した社会組織のなかで、しっかり成果を出していくにはどうしたらいいのでしょうか。
パワハラのメカニズムを説明しながら、そうならずに成果を出すマインドメカニズム、つまりコーチングを説明し、体験していただきます。

7月のコーチング説明会「人間社会を生き抜くためのコーチングとは」パワハラから戦争まで
7月16日(日)14時から16時
場所 東京都内某所

お申し込み・詳細は・・・
hayashi.kjin@gmail.com
まで

週刊コーチングとは<17>できない理由をどんなに考えてもできるはずがない・・・(上)

こんにちは!
先日、30年来の友人とランチをしていて、企業内パワハラの話題になりました。
問題となっているA氏は、いわゆるIT部門で営業成績のよい30代取締役。
口癖が「なんでできないの?」

この「なんでできないの?」攻撃にあって、毎年社員が辞めていくとのことです。
私自身30数年の社会人生活で目の当たりにした経験があります。

この、「なんでできないの?」という言葉、2つの意味で問題です。

まず、一つ目。
それは、できない理由をいくら考えてみても、社員は絶対にできるようにはならないからです。
そして、それによって「できない」とレッテルを貼られた社員が辞めていっている、辞めるだけならいいのですが人によっては心に傷を負ってしまうことです。

もしかしたら、体調が悪かったからかもしれません。
もしかしたら、知識が足りなかったのかもしれません。
もしかしたら、そもそも、仕事をやっていなかったからかもしれません。
もしかしたら、仕事に向いていないのかもしれない
もしかしたら、・・・・

実は、もっともらしい「できなかった説明」はいくらでもすることができます。
しかし、その説明がいかに詳細であったとしても、それでできるようにはなりません。
より、「たったひとつのできなかったこと」が確定されるだけです。

これは、事故原因を追求し、改善するのとは訳が違います。
あるいは、システム改善するのとは訳が違います。

それは、人間の行動についてだからです。
「できる、できない」については、マインドが大きくはたらくからです。

逆に、できる方法も無限にあります。
しかも、そのうちのたった一つの方法が当たれば、できます。

ですから、マインドのからくりをフル活用するコーチングにおいては、「できない理由」に対しては一切ふれません。
そんなことをしても時間の無駄、いいことはひとつも無いからです。

「ああ、自分はできない人間だ」。不幸にも、こんなことを自分で感じてしまっている人に対しては、コーチングが必要です。
ひたすらエフィカシーを上げていきます。
実は、人間が何かを「できる」ためには、これが唯一の方法です。

というわけで、この場で、「できない理由を追求するのがダメな理由」を説明するだけでも時間の無駄なのですが、
そして、実際のコーチングでは絶対しないのですが、

あまりにも「教育・指導」の場でパワハラがなくならないので、あえてとりあげています。
そして、コーチングの説明としては有用なので、あえてこの話をしています。

次回は、

「なんでできないの?」が問題である2つ目の理由についてお話しします。

週刊コーチングとは<16>コーチングは未来を変え、現在を変えるもの

こんにちは!「週刊コーチングとは」ひさしぶりの更新となりました。
今年の花粉は強烈らしく、花粉症の症状のないはずの私まで、喉が痛くて鼻がずるずるしています。
実は、これはホコリアレルギーらしい。ホコリとカビが人間に及ぼす悪影響について、目下研究中です。
とはいえ、春はやはり、いいですね。気温20度ともなると、うきうきしてきます。

さて、「コーチングとは」
苫米地式コーチングでは、未来を変えます。
コーチは、クライアントの未来を、本気で変えるお手伝いをします。
そして、未来が変われば、当然、現在が変わります。あとは、文字どおり、時間の問題です。
なぜなら、時間は未来から過去に流れているからです。
これって、当たり前のことなのですが、理解できない方は、本当に「?」なことらしいのです。
このへんのことは、理屈は理屈として理解、あとは実際にやってみるとよくわかる。
実際にやってみる、というところがまさに1対1のプライベートコーチングの醍醐味なのです。
やってみて、できてみて、わかると、マインドの使い方扱い方がだんだんとわかってきます。
そうすると、どんどん応用がきくようになる。
この繰り返しです。

この話は、後々動画にしますね。
それでは、SEE YOU NEXT TIME!

週刊コーチングとは<15>悩みは時間の無駄

こんにちは!コーチ敬人です。

先週末は、次世代教育プログラムPX2のため、九州の高校に行ってきました。

土日開催の当日、飛行機出発便は早朝6時20分。そんな早い便に乗ったことのない私は過去、飛行機遅刻経験者。しかも東京は雪の予報もあったため、4時起きで空港まで車を走らせました。

がらがらの高速道路を走り、5時もだいぶ前には羽田空港に到着、あとは搭乗チェックインするだけ。
「万全だぜ!ゆったりとコーヒーで軽い朝食でもとろうか」
とおもったものの、着いた空港はシーンとしていてどの店も当然クローズド。昼間の空港を予想していた自分がまちがっていた!のですが、なぜか24時間やっているはずのコンビニもドアが締まり、店前には数人まちぼうけ。想定外とはいえ、私も「4年ぶりの空港なのでしかたなし」とあきらめ、ロビーで本をよみながら待って・・・

そうしていよいよチェックインと思いきや、なんと行き先の空港が雪のため欠航!

東京が雪で・・・は想定していたのですが、まさか九州の空港が雪で飛べなくなるとは完全に想定外でした。しかし、そこはPX2プログラムのファシリテーターとして行く身です。しかも、私一人ではなく、同伴者もコーチ。すぐさま頭を切り替えて、別空港のからのアクセスをしらべ、別便切り替え手続きをし、1時間後の便で離陸。空港到着10分後の高速バスに乗り継ぎ、無事3分遅れで到着することができました。

20年前だったらこんな神業は多分無理。スマホのありがたさを実感しました。

ただ、そんな文明の利器を利用できたのも、マインドのおかげ。起きてしまったことをとやかくいうのではなく、さっさと「これからどうするか」に頭を切り替える未来思考即決マインドが大切です(実際切り替えた便に乗ってみると満席。即決しなければ取りそびれたでしょう・・・)。

そして、もう一つ重要なのが、リッチマインドであること。ソラシドエアーという会社の割安切符をとってしまい、その会社が別空港便を持っていなかったため、便替えができず、あらたにANAで正規料金を支払い取り直すことになり、結果、予定していた割安料金の倍の金額を支払うことになったわけなのですが、これも即決。感情的には一瞬「損した」感がよぎりましたが、「ちょっとまて」。論理的に考えれば正規料金が正規料金なのですから、損はしていないわけです。おかげさまで、気持ちよくフライトでき、その後の判断に支障をきたさずすみました。

想定外のアクシデントがおきたときに、一番大切なのは、ゴールを見失わないこと。そして、感情の負の連鎖を引き起こさず、論理的な思考をすることです。

結果、2日間の高校生向けPX2は、充実したプログラムとなりました。

ところで、想定外なときにゴールを見失わずにいるために大切なこと。
それは、常にwant toでありつづけることです。
そして、want toの焦点の当て方です。

スケジュールどおりに行動したい、お金は一円でも倹約したい、そうしたとっさに生まれるwant toは「損したくない、余計なエネルギーは使いたくない」という情動が発動しやすい。しかし、より望ましい結果を手にしたければ、そうした情動本能にたいしてwant toをはたらかせるのではなく、「ゴール」にたいして働かせる必要があります。

言い方をかえれば、ゴールに対して常に、(常にです)、論理的思考力、前頭前野の機能をフル活用することです。
情動的に、イレギュラーなことに対して文句をつけたり「ああすればよかった」と過去を悔やんでも仕方ありません。
情動優位にしてはならないのです。

そんなときに発動させる意識は、セルフイメージとセルフトークです。
つまり、「自分らしいふるまいとは何か」「これからどうするか」です。
この2つの魔法の言葉が、前頭前野をフル活用させます。

さらに・・・前頭前夜をフル活用させるときに大事なこと。

それは・・・「私」はその思考に入れないことです。
もう少し詳しくいえば、「私の利益は考えない」のです。

そうなのです、私を入れた瞬間、合理的思考はストップします。

「最短最速でゴールに着くにはどうすればいいか」思考する際、自分を意識すると作業が遅くなります。
損したくない自分、やりたくない自分が出現し、前向きな新しい方法を編み出す考えとの間に綱引きをはじめるのです。

これは、あらゆるビジネス、仕事の場面でいえることです。

そして、よりベストなプランが並んだ時、その思考を実際に実行するか否かを選択するとき、はじめて「その決定は自分らしいか」で判断するのです。
あとは、実行あるのみです。

東京上野の国立西洋美術館のエントランスには、有名な彫刻家ロダンの作品「考える人」がいます(というか、あります)。
だれでも、一度はどこかでみたことがあるでしょう、あの、膝に頬肘をついて座る像です。
しかし、私にはあのポーズは考える人でなく「悩む人」にしかみえないのです。「自分のことで思い悩む思考停止のポーズ」にみえます。

一方、考える、つまり思考、とは、とてもアクティブなイキイキとした活動です。
その鍵は、「自分の頭を起点に、(自分の利益は除外して)ありとあらゆる手段をつかって、ゴールに向かう」ことなのです。

実際、私たちは欠航がわかってから搭乗するまで、一度として私はロダンの「悩む人」のポーズはとっていません。まるで、映画「ミッションインポッシブル」の主人公のようでした。

そして、PX2を受講した高校生もそうでした。
とてもイキイキと、頭・手・体をつかった活動的な姿で2日間をすごしていました。

参加した生徒の感想「最初はつまらいと思ったのですが、どんんどんおもしろくなっていきました。授業が全部こんなだったらいいのに。」

悩みは(ほぼ)時間のむだです。
悩みは(ほぼ)簡単にやめられるのです。思考へと切り替えられます。

それは、マインドをどう使うか。
マインドの使い方を身につけるコーチングは、どんなときでも、すべての人に必要なのです。

パーソナルコーチングへの問い合わせは、
hayashi.kjin@gmail.com
にどうぞ。

週刊コーチングとは<14>自助努力と自己責任

こんにちは!コーチ敬人です。

事情により、2週おやすみしました。
お休みしている間に、サッカーW杯もアルゼンチンの優勝で幕を閉じました。
コアなファン、にわかファン、いずれの日本のサッカーファンにとっても、熱狂できたW杯だったのではないでしょうか。

もちろん、日本チームがドイツ・スペインを破りグループリーグ1位で16強を果たし、さらにクロアチアを相手に一歩も引かず引き分けたことは、大きい。
しかし、それ以上に、今回アベマTVが全試合無料放送をしたことも大きいのではないでしょうか。

ここで、なんのためにコンテストや大会、広い意味でイベントモノがあるのか今一度考えてみたいと思います。
第一の理由。
それは、もちろん、勝者と敗者をうみだすためではありません。
お金のためでもありません。

最大の理由は、そのコンテンツの裾野を広げるためです。
ピアノのショパンコンクールは、ショパン作品のすばらしさ、ピアノという楽器のすばらしさを、すでに魅了されているプレーヤーの技術を競うことを通じて、そうでない人にも知ってもらい裾野を広げるのが、最大の目的です。
これは、英検や漢検、私が今年かかわっていた災害救助犬試験(IRO国際救助犬連盟公認試験)といった資格認定試験も同様です。
ついつい合否や勝ち負けで一喜一憂しがちですが、それは次善事。

次善の理由は、その他にも、大会・試験参加者のさらなる技術アップや、参加者のPR、ファイナンス等いくらでも上げることができます。
できますが、唯一絶対の存在理由、それは、そのコンテンツのすばらしさを伝え「裾野を広げる」です。

ですから、コンテストや大会、イベントのルール策定基準、つまり「それをやっちゃおしまいだ」「これをやらねばうまくいかない」をわける基準は、「それをやったら裾野が広がるか否か」なのです。

その点で、アベマTVの全試合無料放送はすばらしい努力をしたのではないかと思うわけです。
日本とは昼夜逆転する試合時間の中で、ライブ放送、フル視聴放送、ハイライト放送などさまざまなコンテンツを提供してくれました。
おかげさまで、リアル視聴以外にも、(試合結果を見ずに)フル視聴倍速で、全64試合のうち38試合を見ることができました。
こんなことは、今までにはないこと、というかできないことでした。
サッカーを好きになってもらうために、不特定多数の人にサービスを提供する。
これは、近年忘れられてきたスピリットのような気がするのです。

もちろん、その裏には、アベマTV自体の普及のためとか、収益とか、さまざまな理由を上げることができるでしょう。
ただ、そのために多くのリスクをとることになります。
そのひとつが、無料放送による回線のパンクです。
当然、インターネット回線を通じてのサービスとなりますので、アクセス集中に対する備えが必要です。
特にW杯は40億人近くの人が視聴する、オリンピックを上回るイベントです。
全世界からアクセスできるネット配信でどこまでサーバー・回線の準備をすればいいのか、は、地上波放送とはことなる悩みとなります。
(有料放送にすれば、登録者分の準備をすればいいので、そういった懸念は払拭できます)
実際、社長の藤田晋氏はその懸念から、カタールのスタンド席は確保していたものの、渡航は断念。
その結果、大きな障害はおこさず無事閉幕、日本対クロアチア戦では1日2500万アクセスという記録だったとのことです。

当然、ですが、その成功の責任をアベマはとることになります。この成功を、アベマ視聴者につなげ、いいコンテンツを提供し続けるということです。
もし、失敗してもその責任をとることになります。
成功・失敗、それは、事前にアベマ自身が想定することです。
そして、どちらにころんでも、成功だろうが失敗だろうがその責任をアベマはとるのです。

これが、自己責任です。

つまり、自己責任とは、どんな結果だろうと、結果を引き起こした当人が責任を負うということです。
責任を負う、つまり、その後始末だけでなく、継続拡大活動を実際行う、実行する、ということです。
後始末にいいも悪いもない。とにかく、実行するのです。

そのためには、参入決定する上で、さまざまなシナリオを描く必要があります。
もちろん、お金の計算も含め。
自らどこまで行動できるか、を想定する必要があるということです。

とはいうものの。

実際には想定外のことが起きる。

実際アベマTVが放映権取得を決めるタイミングには、日本代表はまだW杯にでれるかどうか決まっていなかったはずです。
想定外の結果が起きても継続責任行動をとれるか。
これは、もう、最後えいや、なのですが、そのとき大切になるのが、「裾野を広げる」という大義というか、ゴールです。
これが、「勝つため」とか「お金のため」だとするとえらいことになります。
必ず、途中で何かあると責任のなすりつけ合いになる。
しかし、「裾野を広げる」というゴールがあれば、なんとかしようという気になれるのです。

そのためには。
当たり前な話になりますが、そのコンテンツについて、「やりたくてやりたくてしかたがない、好きで好きでしかたがない、とめられてもやりたい」というものである必要があります。そして、それを広げた結果がハッピーだという確信。これが不可欠です。これは、個人の心、脳にやどるものです。

このとき、目的にたいする視点としては、自我がなくなっています。
ひたすら不特定他者達に向けられている。
すくなくとも自分ファーストのかけらもない状態です。

おそらく藤田晋氏も、本音ではカタールに行きたくてしょうがなかったのではないかと思うのですが、アベマで数千万の人が視聴すると思うと行けなかったのではないかと思うのです。自分ファーストどころではない状態だったのでしょう。

さて。
最近の自己責任論、それは「自分のことは自分でやれ」「自分の責任は自分でみろ」というふうに使われているような気がします。
自分のお金、自分のキャリア、自分の仕事、自分の老後。自分、自分、自分。
その結果、世の中の思考が、自分のためにお金を稼ぎ、自分のために仕事をする、「自分のため」というマインドに傾きすぎている。
自己啓発についても、起業についても「自分がいい思いをするために自分のために勉強する、起業する」という姿勢がどうしても目についてしまう。
当然ながら、勉強も起業も、行動するのは自分。啓発するのは、自分。スタートは自分。しかし、向こう側というゴールには人がいます。
その、向こう側の人に向かわず、自分の方向にベクトルを向けても、知識も業も広がるはずがない。
当然、とるべき責任(いい責任にせよ悪い責任にせよ)も発生せず、しりすぼみすることになります。

たとえば、コロナ禍に東京オリンピックを強行開催するのを喜ぶ不特定多数は存在したでしょうか。外出制限をしながら開催すべきだったでしょうか。
あれは、4年後に延期するのが、不特定多数にとって、裾野を広げるという意味で、得策だったのではないでしょうか。
どうしてもやりたかった人というのは、一部の利権所有者だったのではないでしょうか。

たとえば、戦争というイベントや既存原発稼動年限の延長にしても、そこには「裾野を広げる」大義がない。
戦争被害を広げたり、原発被害可能性を広げるのを喜ぶ不特定多数は存在しえない。
喜ぶのは、一部の特定既得権者だけです。
そこには、必ず差別が生まれます。

敵基地能力をつけたところで、その後のシナリオを描けている人は政治家の中にどれくらいいるのでしょうか。
防衛費を拡大しつづけることの継続責任をとれる人、そのために行動できる政治家はどれくらいいるのでしょうか。

明治時代に入って2つの著書が大ベストセラーになったと言われています。
一つは、福沢諭吉の『学問のすすめ』(1872年)
もう一つは、中村正直『西国立志論』(1870年)
後者は、サミュエル・スマイルズが1859年に著した『セルフ・ヘルプ』つまり『自助論』の翻訳。

この自助論は、読めばわかりますが、「自分のために、自分のことはじぶんでやれ」という自己責任論を説いているわけではなりません。
「不特定多数の、社会のために自分を活かすことがいかに自分を成す上で重要か」を説いた本です。
しかも、その例としてでてくる人物の多くが辛酸をなめています。
それもそのはず、例として出てくる人物はみな、「未来の不特定多数の人々」のために、ことを行っているからです。
ということは、彼らがすったもんだしているその「現時点」では、彼らは未成功者であり、変な人なのです。
当然、反対にもあうのです。

そんなとき、本当に必要なのは、理解者です。未来の成功を信じることができる理解者です。
多くの場合、その理解者が一人いるかいないかで、かれらの活動が途中で潰えるか、最後までなんとか行き着けるかの鍵となるのです。

封建社会は江戸時代をもって終了しました。
そこで、登場したのが、上記2冊の著書です。
それから150年が経ちましたが、歪な差別制度が残ったままの世界はさらに『セルフ・ヘルプ』を必要とする時代に突入しています。

ただし、それは、「自分だけを助ける」というようなものではありません。
「未来の不特定多数の人々、つまり未来の社会のために何かを成すことが自分を活かすことである」という主張は変わりありません。
そのためには、未来のゴールに対し、たった一人でもよいから、あなたを100%応援する存在が必要です。
そして、それこそが、コーチングが求められる由縁であります。

まずは、コーチング説明を受けながら体験することができます。
詳細お問い合わせは、
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おまちしております。

週刊コーチングとは<13>主体的視点

こんにちは!コーチ敬人です。

ワールドカップサッカー2022で日本がスペインに勝利しました。先週につづき、もうちょこっと、触れましょう。

初戦でドイツに勝ったことで第2戦を占う予想屋がメディアを賑わせましたが、見事にはずれて敗戦。
そして、勝たねばならない第3戦はまたもおおかたの予想屋を裏切り、初戦と同スコアの2対1で勝利しました。
一転して首位通過です。
次の試合からは、トーナメント戦となるため、負ければ終わり。一戦一戦が文字通り真剣勝負となります。
目の前の一戦に勝たねばならない状況は変わりません。
しかし、この後におよんで、「日本はどこまでいけるのか」という予想屋が、またしても占いをして盛り上がっています。

どうでもいいことです。

予想、占い、かけごとに注力し、当たったはずれたと一喜一憂することほど、無駄なことはありません。
しかし、なぜか盛り上がります。
なぜでしょうか。

それは、マインドの使い方を知らないからです。
マインドの使い方を知っていたら、そんな無駄なことはしません。

マインドの使い方を知っていたら、
第3者視点で予想・占いをする代わりに、主体的に心から望むゴールを設定します。
そうすると、思わぬところからチャンスが転がり込んできます。
逃すわけにはいきません。
目の前のチャンスをひとつひとつ実行していきます。

視点によって、人のパフォーマンスは桁違いにかわります。
視点の移動により、脳の意識状態、つまりマインドの使い方が変わるからです。

ピンチになったときに
それを対処する当時者がいなかったら、どうなるでしょう。
蜘蛛の子をちらしたように逃げ出したら、どうなるでしょう。
当事者が第三者のように傍観していたらどうなるでしょう。
まるで他人事のように予想・占いばかりしていたら、どうなるでしょう。
結果は目に見えています。

実は、事業の失敗や組織崩壊はすべて内部から起こります。

ピンチであろうとなかろうと、当事者意識が、主体的視点が必要です。
現状予測、現状占いから脱却した、望むゴール設定をし、チャンスをチャンスと認識できる判断力と行動力が不可欠です。
すなわち、主体的視点、主体的当事者意識状態であることが必須要件です。

ピンチのときこそ、主体的意識状態を促す存在が必要です。
うまくいっているからといって、他人事のような視点をもってはなりません。
「次もきっとうまくいくだろう」は第三者的、他人事の予想屋・占い師視点です。
「次もうまくやる」「つぎこそうまくやる」は当事者主体視点といえます。
その意識状態をつくりだせるのがコーチングであり、コーチの役割のひとつです。

ピンチの中でチャンスを手に入れるとき、
脳の意識状態へのはたらきかけは不可欠といけます。
それは、横にコーチングがわかるコーチがいることで実現します。

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週刊コーチングとは<12>占いからの自由、占いへの自由

こんにちは!コーチ敬人です。

ワールドカップサッカー2022で日本がドイツに勝利しました。ちょこっと、触れましょう。

私もサッカーというスポーツが好きで、8歳の頃スポーツ少年団に入って朝から晩までボールを蹴っていました。少年団では指導者を監督ではなく「コーチ」と呼ぶことになっていて、それはもうはっきりと新鮮さを感じました。サッカー技術はたいして教えてくれませんでしたが、私にとって最初のコーチでした。そのコーチのおかげで、サッカーという、異次元の世界のスポーツを私は体験できたのです。

小学生ながら、その頃、三菱ダイヤモンドサッカーというサッカー番組でドイツブンデスリーガの試合をよくみていたので、それから約半世紀後に、そのドイツにワールドカップで勝つことができるようになったことに感慨がないわけではありません。日本代表がドイツ代表に勝つ、というのは、それこそ「キャプテン翼」という漫画の世界の話で、当時の実力では到底考えられない夢物語だったからです。

しかし、本気でそういう時代をつくろうとした人々がいました。
その人々の想いから、半世紀くらいたったかもしれませんが、実現しました。

実現してみれば、それは夢物語でもなんでもありません。
実際、ブンデスリーガで活躍する日本人選手が日本代表に8人もいるとわかれば、それが実力だとわかります。

これは、ドイツを破ろうという目標があっての結果ではありません。
ワールドカップで優勝できるチームをつくる、サッカー文化が日本に根付き盛んになる等々の目標をかかげて進めてきた、その結果にすぎません。

ただ、半世紀前、どこの誰が、日本サッカーでワールドカップ優勝をイメージできたでしょうか。今でも、どれだけの人がイメージできるでしょうか。

しかし、イメージしようとし続けることが、現在の日本サッカーにつながっているとしたら、どうでしょう。
今では、50年前よりだいぶイメージしやすくなっているのではないでしょうか。

そのイメージには最初の一人がいます。

その一人にいえること。

それは、占いは信じないということです。
もうすこし正確にいえば、他人の言動による予想は信じない。

自分に生まれたインスピレーションを確信して行動します。

高級ブランド「ディオール」の創設者クリスチャン・ディオールは、女占い師の言葉によって40歳でデザイナーの道に進むことになったと自伝で書いています。

しかし、今だから言えることかもしれませんが、女占い師はインスピレーションの確信を補強したにすぎません。ディオール本人は、実は、すでにその前に、そのインスピレーションは得ていたのです。

つまり、未来を占ってもらったのではありません。
占い師が自分の未来の確信を強めただけなのです。

私はいつも年初めに初詣をします。
そして、必ずおみくじの大吉を引いて、それを1年間財布に入れています。

毎年、大吉。

私は神社関係者でもあるので、引き続ければ大吉がかならず出ることはわかっています。いつ出るかがわからないだけです。

(ちなみに、おみくじの内容は、私は見ません。おみくじの中身は「裏ない(はずれない)」といわれるように、どうとでもとれるような内容になっているからです)

同じように、現状の外側にあるゴールが「いつ」叶うかは、自分も誰もわかりません。しかし、必ず叶うと確信していれば、あとはやるだけ。いつか叶います。

占いの中身を占い師に聞いてはいけません。
自分で決めるのです。コンテンツは、自分で占い、予想するのです。

いつ叶うのかも聞いてはなりません。
いつか、必ず叶うのです。いつか、は、たった今かもしれません。100年後の今かもしれません。これは、誰にもわかりません。

さて、サッカー日本代表も、初戦を勝ったことで突然占い師のような予想屋がメディアを賑わせています。

どうでもいいことです。

3戦全勝で首位。

予想、占いはそれでいい。

もし、あなたがサッカー関係者であるなら、そのために自分はどんな機能を果たすのか、コンテンツを考え実行することが楽しいのです。

それを促しているのは自分の脳つまり心です。


コーチングにおけるコーチは、コンテンツには関わりません。


コーチから、脳と心つまりマインドの使い方を学ぶのです。

それによって、あなたはあなたの夢物語の最初のイメージ者になるのです。

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週刊コーチングとは<11>want toな人生のはじまり

こんにちは!コーチ敬人です。

今週は移動が車ばかりでしたが、
今日は、電車を使って、東京の中を、銀座、日比谷、吉祥寺と回りました。
おかげさまで、多くの人にすれ違いました。
電車での移動は、けっこう歩きます。
通りかかったベヒシュタインのショールームでピアノを弾くこともできました。
ベヒシュタインのピアノを弾いたのは初めて。
行き先の漆器の展示会でも初めて知ることがいくつもありました。
生きててよかった!

私がコーチングを受ける前には、移動に電車を使うのが当たり前でした。
というか、出勤、移動は電車のみ。選択肢はありません。
正直、出勤が嫌でした。
多くの人にすれ違うだけで疲れました。というか、それが疲れの原因だとさえ気づいていませんでした。
満員電車内では、ひたすら、意識をシャットダウン。
新しいことが頭に何も入ってきませんでした。

しかし、コーチングを受け、車で出勤、移動することを思いつきました。
それで、時間の使い方が変わりました。
エネルギーの消耗がなくなりました。
選択肢が広がり、選択できるようになったらかです。

最初は、軽自動車一台。電車にするか、車にするか。
それが今では、用途にあわせて4台の車を利用しています。
どの車にするか、という選択もできるようになりました。
歩くという選択肢もwant toに仲間入りしました。
歩き方もいろいろ選択できます。
移動したい手段で移動できるようになったのです。

一言でいえば、余裕ができました。
毎度新発見があります。

それで何が変わったかというと・・・
外出がhave toでなくなった、つまり、「しなければならない」ものでなくなったのです。
外出することで疲れることがなくなりました。
外出することが面倒でなくなりました。
外出すること、移動自体が楽しくなりました。
外出先での仕事や用件に集中することができるようになりました。
そして、不思議なことに無駄な外出をすることがなくなりました。

常にwant toな状態でいられる。
無意識に、自然に、そういう状態をつくりだしている。

今日1日を振り返ると、
シェパードのトレーニングもしました。
掃除もしました。
料理もつくりました。
満員電車にも乗りました。
資料や本も読みました。
仕事もしました。
仕立て直したスーツもとりにいきました。
チェロも弾きました。
友人にも会いました。
こうしてみると、1日でいろいろなことをしていますが、
すべてが、want to。
気持ちはfullness。

行動を促しているのは脳つまり心です。
コーチは、コンテンツには関わりません。
私も、車を複数台所有し利用することを指導されたのではありません。
コーチが横に座って、実践的に脳と心つまりマインドの使い方を学んだのです。

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週刊コーチングとは<10>毎週金曜日更新予定

しばらく更新をしていなかったブログですが、「週刊コーチングとは」を3年ぶりに毎週金曜日にアップしていきます。
また、文字によるブログだけでなく、ユーチューブ動画もアップしていく予定です。

さて、私のこの3年間は何が起きていたかというと・・・
私ごとになりますが、20年来苦楽をともにしてきた妻が亡くなったこと。
妻だけでなく、何人もの、大切であった人を亡くしたこと。

これは、家庭・仕事・社会貢献という分野へのゴール達成のためのエフィカシーに大きく影響を及ぼしました。
大切な人を亡くすということは・・・言葉にするのはとても難しく、まさに、非言語的に心に大きな影響を及ぼします。

大切な何かを失うことで一番大きな影響は、現在と過去に意識が向きすぎてしまうことです。
その結果、未来へと意識が向かなくなる。

で、何をしていたかというと・・・ひたすら未来のゴールの再設定。
再設定をするために、これまでやっていなかったことをしつづけました。

人によって、大切なものというのは、さまざまでしょう。

その大切な、家族を失う、仲間を失う、職を失う、国を失う・・・

人を失った時、その人と共に描いていた未来が突然色褪せる瞬間があります。

自分の描く目の前の風景から、何らかの意識が突然消えるのです。

今まで大切に、ともに歩んできた何かが消えたまま、未来を描けるのか。

ゴールの、再設定が必要なのです。

私自身、この3年間、再設定のために時間とエネルギーを使ってきて、気がついたことがあります。

それは、再設定したにもかかわらず、言語化したその文字は前とそれほど変わっていないということ。

ただ、その文字が、一時はただの文字にしか見えなくなっていたものが、奥行きのある何かとして、また、感じられるようになった。

もちろん前とは違った何かとして。

お金やモノは失ってもまた受け入れればいい。なぜなら、お金やモノは一時的に自分の手元から無くなっただけで、この世にあるからです。

ただ、この世にふたつとしてない人の意識のリアクションは、生命の喪失とともに本当に消えてしまう。

この事実を受け入れるのに、3年かかりました。

ただ、この3年の間、未来を、なんとか未来を見ようとし、ゴールを再設定しようとしつづけたおかげで、

未来がまた見えるようになりました。

コーチがいるから、未来を見続けることができる。

そして、人類すべての人がコーチとなり、互いにコーチがついている、そんな世界が実現する未来をイメージしていると

なんだかワクワクします。

たとえ未来が見えなくなっても、コーチとともに目を向け続けることでまた見える世界が生まれる。

3年前には現実とは思えなかった戦争が目の前に迫り、「戦争と差別のない世界」をゴールにしていたその戦争が日本に近づきつつある中で。

私自身、コーチングの必要性を、さらに感じています。

おまちしています。

週刊コーチングとは<9> コーチングセッション契約

一度身につけたコーチングの技術は、人生のあらゆるシーンで有用です。

私も、日常生活の中で、「自らのゴールのために」意図して使う場合もあれば、無意識に使ってしまっている場合もあります。

ただし、コーチは、他人にコーチングをするときには、「契約書」をかわし、「100%クライアントのために」すべての技術を駆使してコーチングを行います。

理由は3つ。

1つ目。
苫米地式コーチングの技術は、マインドに対して行う技術です。
世界中の軍、諜報機関で求められるような、パワフルで最先端の技術が盛り込まれています。
安易に他人に教え伝えられるようなものではないのです。極論をいえば、本気のコーチは契約書なしではコーチング技術は施しません。
強い影響力と責任がともなうからです。よって、厳格な守秘義務を含む契約書を交わします。

2つ目。
苫米地式コーチングの技術は、非言語、体感が重要です。そして、一定期間の時間が必要です。
安直にお話しをしてワーっと盛り上がっておしまい、というものではないのです。
さらに重要なのは、クライアント本人の自覚です。コーチングの技術は意図して使う場合もありますが、多くの場合、無意識に行い、無意識に結果が出てしまいます。
自己責任がとれるまでは、コーチのフォローが不可欠です。契約期間をしっかり設けて行わないと、危険なのです。
もちろん、クライアントの個人情報を厳格に守る必要があります。
よって、クライアントの体験を安易に語ることなど、とうていできません。もちろん、ウェブページに体験談を載せるなぞ、もってのほかです。

3つ目。
コーチングは単なる知識伝達ではなく、クライアントの人生を変えるものです。
そして、コーチはそれだけのスキルを身につけるために多大な時間とお金と経験をつんでいます。

たいていのプロフェッショナルコーチは、人には言えないとんでもない経験をもっているものです。
コーチング料金はいわば、コーチの人生時間を買い取る時間対価。
ですから、プロのコーチであればあるほど、コーチングに見合った時間対価を明記した契約書をつくるのです。

さて。
世の中には、様々なサービス、商品があふれています。
その中でも、コーチングセッションの対価価値は一番高いものだといっても過言ではないでしょう。

コーチングを受けたことで、海外へと活動が広がった人もいれば、今世に2つとない夢の家を建てた人もいます。
ある団体で理事となって世界に誇る団体に育てている人もいますし、サラリーマンからクリエイティブな世界へ転職し、活躍する人もいます。

コーチングの費用対効果は人それぞれとはいえ、お金にすれば億円単位です。
そんなサービス・商品は他に見当たりません。

クライアントさんの中には、宝飾品や素敵なドレス、夢の家やマンション、高級車、会社の所有権や経営権、それまでなかった売り上げ等々を、コーチングを受けたことで手に入れています。
コーチング後も。後から見ればコーチングの費用対効果ともいえなくもないですが、結果に対する対価設定は高額すぎてできませんし、していません。
ですから、コーチングの価格はコーチの時間対価のみ、でフェアネスを保っています。

おまちしています。

苫米地英人著『苫米地式コーチング』(フォレスト出版)

コーチングの創始者、ルー・タイスのコーチング理論に、苫米地英人博士の理論を付け加えて誕生した苫米地式コーチング。何がどのように付け加えられているのか、知識を得る上で必須の一冊。

苫米地英人著『言葉があなたの人生を決める』(フォレスト出版)

ゴール達成のための科学的手法、コーチング。
その手段、ツールの一つ、「言葉と意識の使い方」に焦点をあて、具体的なアファメーションの作り方に言及した一冊。ルー・タイスのパートナーである苫米地英人博士と、伝説のオリンピック水泳コーチ、マーク・シューベルトとの共著。

ルー・タイス著『アファメーション』(フォレスト出版)

コーチングの生みの親、元祖コーチ ルー・タイスの数少ない著書の翻訳本。コーチングの源流。ルーのエピソード満載の、コーチング必携の一冊。

週刊コーチングとは<8> 苫米地式コーチングはなぜ効くのか

苫米地式コーチングは、効きます。
特に、1対1で施すプライベートコーチングは、強力です。

なぜでしょうか。2つの理由をあげることができます。

一つ目は、脳機能の研究成果に基づいた科学的アプローチを、コーチが理解しているからです。
それによって、間違ったコーチングがなされることがおきません。

現状から抜け出せない多くのケースは、間違った指導によって引き起こされます。
苫米地式コーチングの認定コーチであれば、なぜ現状から抜け出せないか、的確に指摘することができます。

しかし。

実際のコーチングにおいて、そのような指摘をクライアントに対しては決してしません。
なぜなら、指摘されてもクライアントはうれしくありませんし、場合によっては、エフィカシーが下がってしまうからです。
反発心も起こるでしょう。

そればかりか、なぜできないのかを追求しても、それだけではできるようにはなりません。
というか、極論すれば「できる」ためには「できない理由」は不要です。
そんな時間があったら、正しいコーチングに基づいて、現状の外側にゴール設定してしまった方いい、というのがコーチの本音です。

繰り返しになりますが、間違ったコーチングを防ぐには、最新の脳機能科学や認知科学にもとづく知識を学んでいることが必須となります。

そして、2つめの効く理由は、「非言語のはたらきかけをたっぷり施す」からです。
実際、コーチのコーチングの上手下手は、この「非言語のはたらきかけ」が左右します。

実際に効くコーチングは、言語で説明できるものではない、非言語なものなのです。
脳の意識状態を設定するという高度な作業を要するのです。

これは、正しい効くコーチングを、実際に体験し、体感するしかありません。
そして、この実体験の再現を繰り返し、訓練し、自らの方法論を生み出すことで、効くコーチングをコーチは実践できるようになります。

言語取得や、伝統芸能技の取得、芸術技の取得、武術の取得に通じるものがあります。
師匠から弟子へと身をもって体感で伝授して発展させていくものなのです。
苫米地式コーチングは、元祖ルー・タイスのコーチングをたっぷり経験した苫米地英人博士を経て発展し、苫米地式コーチへと受け継がれています。

  • 体感の重視。
  • エフィカシーが上がる感覚の重視。
  • 抽象度が上がる感覚の重視。

これが、苫米地式コーチングが効く大きな理由なのです。

おまちしています。